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ゼンハイザー「MOMENTUM Wireless」レビュー。BT/NC“全部入り”のプレミアムヘッドホン

山本 敦

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2016年02月05日
「MOMENTUM」シリーズは、プレミアムブランドであるゼンハイザーを象徴するヘッドホンだ。日本でも2012年に発売されてから、どんな音楽にもマッチするバランスの良いサウンドとハイグレードなマテリアルにより、人気を獲得。上級ポータブルヘッドホンの定番モデルとなった。

その開発プロジェクトには2013年から新CEOに就任したダニエル・ゼンハイザー氏、アンドレアス・ゼンハイザー氏も深く関わっており、「MOMENTUM=前へと進む力」というネーミングには「完璧なサウンド」を絶えず追求してきたゼンハイザーのブランドポリシーがぴたりと重なり合う。要するに、ゼンハイザーの中でも特別に気合いの入ったヘッドホンなのである。

■“全部入り”のMOMENTUMシリーズ旗艦機

MOMENTUM Wireless(ブラック)

MOMENTUM Wireless(アイボリー)

初代機の誕生から約3年が経った昨年、音質と機能性にますます磨きをかけた第2世代機が発売された。新しい「MOMENTUM」では本体が折り畳めるようになり、ポータブルヘッドホンとしての可搬性が一段と向上した。イヤーパッドにも改良が加えられ、サウンドも一からチューニングし直した。

そんな新しいMOMENTUMの、究極の“完成形”とも呼べるモデルが、今回紹介する「MOMENTUM Wireless」だ。

欧米では早くからSpotifyやDeezerなど定額制音楽配信が立ち上がり、多くのユーザーが日々音楽を楽しむサービスとして定着している。アウトドアで気持ち良く音楽を聴くため、ポータビリティのほかにもワイヤレスやノイズキャンセリングなど、ヘッドホンの「機能性」に対する要求は日増しに高まってきた。

ゼンハイザーも初代MOMENTUMを発売して間もなく第2世代機の開発プロジェクトを始動させ、それが今回の多機能なMOMENTUMとして結実したのだ。

音質に関しては、ワイヤレスモデルではない通常の第2世代・MOMENTUMと同様に、イヤーカップのサイズを少し大きくし、イヤーパッドは耳の後ろ側にあたる部分の形状を肉厚に変更したことで、耳のまわりに生まれがちなギャップを埋め、よりタイトなフィット感を実現。屋外で音楽楽しむ際の聴感向上につながる低音の強化を図った。

イヤーパッドは耳の後ろ側にあたる部分がより肉厚な造りになっている

ゼンハイザーは自社でヘッドホンやイヤホンのドライバーを研究・開発できるブランドであり、ヘッドホンのチューニングに関わる膨大なノウハウを独自に積み重ねてきた。「MOMENTUM Wireless」には、ゼンハイザーのポータブルオーディオ開発における全ての叡智が詰まっているといっても過言ではない。

ポータブルリスニングの心地よさが格段に向上

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