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AKGの高コスパイヤホンK324P/K374の後継機は?最新モデル「N20」と比較!

公開日 2015/12/25 11:00 ファイル・ウェブ編集部
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K324P/K374/N20、それぞれのサウンドの違いを探る!

― 外観としては3機種ともそんなに共通点はないですね。

3機種は外観的にはあまり共通点はない

岩井:K324Pはすごくシンプルなデザイン。オール樹脂製で、いま見ると少しレトロな雰囲気も感じますね。K374はヘアライン仕上げのアルミハウジングで、円柱型なので結構どっしりした印象です。

K324Pのハウジングは樹脂製

K374はヘアライン仕上げのアルミハウジング

N20はアルミハウジングで、梨地加工のような光を優しく反射する仕上げ。柔らかなゴールドやブラックのカラーリングもいいし、オーバルシェイプを効果的に使ったデザインで、優雅で洗練された印象になっていますね。

N20はハウジングはアルミ製だが、仕上げやシェイプで柔らかさ・洗練さを演出している。iPhoneとカラーもマッチする

― 実際、音的にはどうなんでしょうか?

岩井:じゃあまずはK324P/K374ともに、N20との音の印象を比較してみましょうか。

岩井氏が実際に試聴して違いをチェック

「K324P」は音像はソリッドで、中域成分が豊かなのでエレキギターの音は厚みのあるいい響きに聞こえますね。低域は少し太めですがハリ感があり、バランスのいい押し出し感です。ただ、ボーカルなんかは音ヌケの部分でもう一歩な印象もあります。N20よりレンジ感も狭めです。

左からK324P、K374、N20。ノズル部の形状はかなり異なる。N20はハウジング部分から斜めに伸びる「アングルド・イヤチップ構造」とすることで、装着感を向上


ノズル部の径も若干異なる。最も径が大きいのはK324P。次いでN20、K374となる
― なるほど〜。

岩井:K374はいまだにフラグシップ機として君臨する「K3003」の流れを汲むモデル。K3003にも搭載されたダブル・ベンチレーション・システムを搭載し、低域の豊かさがより強くなった印象です。ただ引き締め感がちゃんとあり、濁ったりすることはありません。高域のハリや音ヌケもK324Pより良くなっていると思います。倍音の表現も豊かな“ゴージャス系サウンド”って感じですね。N20と比べると、メリハリがあってロック系に合いそうなサウンドだと思います。

K374はフラグシップ機を継承する「ダブル・ベンチレーション・システム」を搭載

N20もベンチレーション・システムを搭載している

― 「厚みはあるが音ヌケはあと一歩のK324P、メリハリのK374」、と。

岩井:そしていよいよN20のサウンドです。中高域の素性を丁寧にまとめた印象で、AKGらしい、締まりがよく澄んだ響きを爽やかに表現してくれます。低域はやや控えめですが、潤いやツヤ、滑らかさが感じられる音ですね。音像の密度も高い。ただハリ感はちゃんとありますし、芯の部分はソリッドさを残しているのでキレの良さもしっかり味わえますよ。個人的には「K324Pを音ヌケ良くワイドレンジ化させたうえで、K374のやんちゃな部分を抑えた、品位の高い大人びた音色」だなと感じます。

― N20は外観と同じくサウンドも洗練された、という感じでしょうか。

岩井:時代の変化とともに好まれる音は変わってきていますから、K324PやK374がいかに優れたモデルだったと言っても、そのサウンドをそのまま受け継いだモデルというのはないと思います。どんどん進化していくべきだと思いますしね。

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