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音元出版社員がガチ試食!

電源でお米の味が変わる? 「電源トランスご飯」と「普通電源ご飯」をブラインド試食

2015/05/29 文/風間雄介 企画・構成/野間美紀子
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ハイレゾとか音のよいmicroSDカードのブラインドテストをやったら、わりと好評だったので、またいい企画があればやりたいな〜と、ダラダラ考えていたある日。オーディオ編集部の野間が、会社の会議室でお米を炊いていた。会議室においしそうな炊きたてご飯の匂いが充満している。

オーディオやAVの専門出版社なので、メーカーさんが商品を持ってきてくれて、会議室でスピーカーを鳴らしたりなどということは、たまにある。だがこれまで、会議室で米を炊いている場面に出くわしたことはなかった。

一体何事かと野間に尋ねてみると、「中村製作所さんが『炊飯器用の電源トランスってどうかと思って、ちょっと作ってみた』というから、お借りしてお米を炊いてみたの。よかったら食べてみて」という。

…いや、ちょっと待って? 余計混乱してきた。

中村製作所さんのことは、もちろん知っている。オーディオ用の絶縁トランスなどを作っているメーカーさんで、最近はポータブルオーディオ向けのトランスも人気だ。

その中村製作所の中村社長が作ってしまったのが、問題の“炊飯器用電源トランス”。野間の話を総合すると、炊飯器のコンセントをこのトランスに挿し、安定した電気を炊飯器に供給することで、炊きあがった米の味が変わるということのようだ。

今回はこの電源トランスでお米の味が変わるかをテストする

サイズはこんな感じ

日頃オーディオ機器を紹介している我々は、電源の安定や電源ノイズの低減が音質向上にどれだけ効果的か、日々体験している。電源が音質に影響を与えるのは、我々にとっては当たり前のことなのだ。…こんなことを真顔で書いてると、例の電力会社コピペとか張られてディスられるわけだが、実際に変わるんだから仕方ない。

電源で音が変わるのは確かだ。だが、炊飯器とコンセントのあいだに電源トランスを挿むと、炊きあがった米の味が変わるとは、にわかに信じがたい。当の中村製作所の社長さんからして「理論的な説明ができないから発売するか決めてない」と、いまいち自信がないというのだからなおさらだ。

…いや、でもよく考えてみると、本当に電源でお米の味が変わったらすごいことだ。超高額な炊飯器がガンガン売れてるみたいだし、今回効果が実証されて、量販店で売られるようになったら、日本人だけでなく中国の方とかも炊飯器用トランスを爆買いしちゃったりするかもしれない。これは興味深い。

ということで、今回お届けするのは、このトランスを使って炊いた「電源トランスご飯」と、通常のコンセントで炊いた「普通電源ご飯」をブラインド(どちらがどちらかわからない)状態で試食してみようという企画。次ページからいよいよ実験レポート開始!

次ページ問題の「炊飯器用電源トランス」を検証!

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