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<山本敦のAV進化論 第54回>スマートウォッチの進むべき方向は?

じっくり使って分かった「Apple Watch」の利点&不満点。音楽再生の音質や使い勝手もレポート

公開日 2015/05/13 10:00 山本 敦
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ワークアウト系のアプリも良くできている

Apple WatchとLEAP WIRELESSを身に着けてジョギングしてみた

Apple WatchのBluetooth設定からイヤホンをペアリング。NFCへの対応もゆくゆくは検討して欲しい

改めてイヤホンをyurbudsの「LEAP WIRELESS」にチェンジして、Apple Watchで音楽を聴きながらジョギングしてみた。なお、Bluetoothで機器をペアリングした後、Apple Watchの「ミュージック」アプリを起動して、ソースが「iPhone」になっているとイヤホンから音楽が再生されないので、プレーヤーの画面を長押ししたあと「ソース」を選んで「Apple Watch」をタップする。

ミュージックアプリを立ち上げる

プレーヤーの画面を強く押し込むとシャッフル/リピート再生、ソース選択とAirPlay再生のメニューが表示される

ソースを選ぶと、Apple Watchの内部メモリーに保存された楽曲の再生か、ペアリングしているiPhoneのプレイリストをリモートコントロールするか聞かれるのでApple Watchを選択する

プレーヤーの画面はとてもシンプルな構成。操作はボリュームと再生コントローラーのみ。ボリュームはデジタルクラウンからもアップダウンができる。もちろんペアリングしたBluetooth機器からもコントロールが可能だ。再生中にシングルタップすると、ジャケットのアップと左上端に再生カウンターが表示される。再生画面を左端から右に向かってフリックするとアーティストや曲、プレイリストの選択リストが表れる。

ミュージックプレーヤーの画面はシンプルで操作しやすい

プレーヤーの画面は曲操作とボリュームのみ

ジャケ写の表示にも対応。左上にはカウンターも出る

画面の視認性については、屋内だと気にならなかったが、陽射しの強い晴天下だとガラスの反射率が結構高いのでやや見えづらくなる。設定から画面の明るさを最大にしてもそれほど変わらない。ランニングしながらの曲選択はちょっと危なかったので、いったん立ち止まって操作した。楽曲リストはアーティスト、アルバム、曲、プレイリストのオーダーに並べて選択できる。iPhoneやiPod touchのユーザーなら階層構造は似ているので馴染みやすいと思う。

ピーカンの陽射しの下だと画面がなかなか見づらい。明るさを最大にしても同じだ。走りながら操作する場合は一度立ち止まった方が良いと思う

画面の明るさ設定。テキストのサイズや太さも変更できる

保存された楽曲はアーティスト名やアルバム名などで並び替えることもできて便利

「ワークアウト」アプリの使い勝手も軽くチェックしてみた。今回はジョギングをしたので、メニューは『ランニング」を選択。最初に、消費したいカロリーや走る距離などの目標を選択してから「開始」をタップして走り出す。カロリーの消費量や走行距離はApple Watchの画面上でリアルタイムにモニターできるので、やり甲斐も出てきて楽しい。筆者もいくつかのアクティビティトラッカーを取材してきたが、ことワークアウトに関しては、やはり努力している状態をいつでもリアルタイムに表示できる画面は必要だ。後からスマホアプリでチェックするのも良いが、例えば心拍数の確認を例にとってみても、計りたいときに手元ですぐに見られることがスマートウォッチならではの醍醐味なんじゃないだろうか。

ワークアウトアプリを起動して、目標ゴールを設定する

走りながら画面上で消費カロリーや移動距離をモニターできる

トレーニングの記録はスマホアプリと連動しながら保存できる

ムーブやエクササイズ、スタンドなどの記録は「アクティビティ」アプリのグランス表示をアクティブにしておくことで、いつでも素速く参照できるようになる。「アクティビティ」の独特のサークル状のメーターは内容が直感的に理解しづらいので、筆者としてはつい数値による情報の方を頼りにしてしまう。アクティビティの成果や心拍数などの活動量の経過はスマホの「アクティビティ」「ヘルスケア」アプリで詳細を確認できる。

歩数計などの記録はいつでもチェックできる

記録をカレンダーで参照

グラフの表示もみやすい

アクティビティの目標をクリアするとバッジがもらえたり、アクティビティの目標に到達していない場合は手元で知らせてくれたり、健康増進のための活動をがんばって続けられるよう、お節介すぎずソフトに促してくれるApple Watchの距離感は結構気に入っている。

アクティビティアプリは目標設定をクリアすると知らせてくれる

ワークアウトのプログラムをクリアするとバッジがもらえる

「ヘルスケア」アプリでは登った回数や自転車、Sleep Cycleアプリと連動した睡眠管理などもできるので、この辺りの詳細はまた別の機会があれば報告したいと思う。

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