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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第116回】“ハイレゾ始め”に最適! 2〜3万円で買えるハイレゾプレーヤーの選び方

公開日 2015/02/20 12:12 高橋敦
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■“ハイレゾ始め”はエントリーポータブルプレーヤーで

ここ最近のハイレゾ配信事情を見てみると、長い目で見ればまだまだこれからだが、当面としてはそれなりに作品数が充実してきた印象がある。「誰々の作品がハイレゾリリース!」という情報を見かけることも増え、「ハイレゾそろそろ気になるな…」といま改めて思い始めてきた方もいらっしゃるのではないだろうか。

とはいえ、ハイレゾがそろそろ気になってきた方に対して「ハイレゾの真価を発揮できるのはハイエンドシステムだッ!」といきなり多大な投資を薦めるというのはハードルが高い。「まずはここから」的なアイテムからスタートして「ハイレゾさすが!」と思えたら、その先のさらなる投資への手応えも得られるだろう。

その「まずはここから」アイテムとして今回おすすめしたいのが、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤーのエントリークラス、2万円から3万円クラスのモデルだ。絶対的に安いとは言わないが、オーディオアイテムとしては手頃。もちろんこれの他に、各自お気に入り、かつそれなりのクオリティのイヤホンやヘッドホンは別途に必要ではあるが。

また仮に「ハイレゾさすが!」の手応えは得られなくても、ハイレゾ再生を前提に作り込まれた音楽再生専用のポータブルプレーヤーであれば、ハイレゾじゃない音源の再生クオリティも一般的なスマートフォンと比べて一段は上だ。仮にハイレゾの意味を感じられなくても無駄にはならない。

ということで今回は、そのエントリークラスポータブルプレーヤーを選ぶ際のポイントを押さえておこうという記事。代表的な2モデルと、あと「エントリーとひとつ上のクラスの違いは?」の参考までに、もうひとつ上のクラスの1モデルを具体例として紹介しつつ進めていこう。

Sony「NW-A16」(実売目安2万7000円程度)

Fiio「X1」(実売目安1万9000円程度)


iBasso Audio「DX90j」(実売目安5万6000円程度)
なお同程度の価格帯でポータブルのハイレゾ再生を可能とするものとしては他に、ポータブルヘッドホンアンプ=ポタアンもある。こちらはスマートフォンとの組み合わせで利用する外部機器だ。そのため持ち運びや使い勝手の面で単体プレーヤーとは勝手が異なる。自分にとってどちらが使いやすいか検討してみてほしい。

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