<山本敦のAV進化論 第44回>インタビュー&ファーストインプ

【速攻レビュー】ソニーの「高音質microSDカード」は本当に高音質なのか?

山本 敦

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2015年02月19日
ソニーから高音質なmicroSDメモリーカード「SR-64HXA」が発表された。詳細はPhile-webニュースで伝えられた通りだが、本稿ではソニーで本製品の商品企画に携わったメモリーメディア商品部 企画開発課ビジネスストラテジーマネジャーの後藤庸造氏に、新製品が開発された背景などをうかがったインタビュー、そして、筆者が実際に試聴してみた速報レビューをお届けしよう。

ソニーのmicroSDXCメモリーカード 高音質モデル「SR-64HXA」(予想実売価格18,500円前後)

■ソニーの二つの事業部がタッグを組んだ

ソニーは初代ウォークマンからCD/MD、ハイレゾまで、ポータブルオーディオ市場の先頭に約40年以上に渡って立っているブランドだ。昨今ハイレゾの認知が拡大し、ソニーも“ウォークマン”をはじめ、ハイレゾ対応ポータブルオーディオ機器が充実してきた。スマホやタブレットもハイレゾ再生に対応し「いい音」を訴求する製品が増える中、ソニーは「ハイレゾ」のトータルソリューションを提供していくことをミッションに掲げている。今回、そのトータル展開の中で欠けていたワンピースであるSDメモリーカードについても、高音質モデルをつくってしまった。

“高音質”に着目したmicroSDメモリーカード「SR-64HXA」は、後藤氏が所属するソニーの記録媒体関連の製品を扱うデバイスソリューション事業部と、ウォークマンなどを開発するオーディオ事業部との協業によって誕生した。その経緯を後藤氏は次のように語る。

「両事業部は定期的に交流を持ってきましたが、オーディオ事業部が昨年SDメモリーカードスロットを搭載するウォークマンの“NW-A10シリーズ”を開発していた頃、内蔵メモリーからの音とmicroSDメモリーカードスロット経由の音に、どうやらクオリティの差があるようだという課題が見つかりまして。本体のスロットを対策しても音質向上が見られなかったことから、どうやらmicroSDメモリーカードそのものに起因しているのではないかということになり、“音質が良いSDメモリーカード”の開発が始まりました」。

本製品の商品企画を担当したソニー(株)デバイスソリューション事業本部 ストレージメディア事業部 メモリーメディア商品部 企画開発課の後藤庸造氏

従来のフラッシュメモリーを使ったメディアは「高速」「大容量」「安価」という3つの大きな競争価値のもとで進化してきたが、今回ソニーはそこに「音質」という新しい評価軸を打ち立てた。実はNW-A10シリーズの開発が始まった以前から、両事業部で「音の良いmicroSDカード」をテーマに議論していたこともあったという。その下地もあったことから、「SR-64HXA」は商品化が決定してからわずか半年という短期間に発表・発売を迎えた。


■高音質化のポイントは?

ソニーの「SR-64HXA」は一般的なmicroSDメモリーカードと比べて、どこがどのように高音質化されているのだろうか。

実際に聴いてみた。音質の違いは明白!

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