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安蔵靖志のAV調査隊【第3回】

【レビュー】テレビを手軽に高音質化!ソニーとヤマハの注目サウンドバー/HTシステムを徹底比較

公開日 2014/08/08 11:00 安蔵靖志
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■伸びやかな音でクラスの違いを感じさせるヤマハ「YSP-2500」

今回は吸音材を配置した試聴室で試聴したため、デジタル・サウンド・プロジェクターシリーズの最大の特徴である「ビームスピーカー」の効果が必ずしもフルに発揮できなかった可能性がある。その点だけご承知いただきたいが、YSP-2500はHT-CT370やBDV-N1Bとは価格帯が違うこともあって、さすがの音作りという感があった。

YSP-2500を50型テレビと組み合わせたところ

映画に関しては、段違いの実力を見せつけた。ソニーのHT-CT370も違和感のないメリハリの効いた音で、テレビ内蔵スピーカーでは得られない臨場感を味わえるのだが、YSP-2500はまさに「格が違う」というのが実感だ。

とても伸びやかな音で、低音域から高音域までリニアにつながっているような印象がある。HT-CT370に比べYSP-2500は、音数が段違いに多いように感じた。HT-CT370がチープというわけではないのだが、YSP-2500は音がしっかりと詰まっていて密度が高いという印象なのだ。サイズ的にはHT-CT370とほとんど同じだが、ビームスピーカーがしっかりと効いており、HT-CT370に比べて左右からの音の回り込みが大きい。視聴室の吸音材は幾分マイナス方向に作用したとは思うが、音場の広さは十分に感じられた。

YSP-2500は28mm径のビームスピーカーを16個搭載

映画コンテンツに対し、音楽コンテンツはもう一つという感じだった。音楽向けのサラウンドモードは「ミュージックビデオ」「コンサートホール」「ジャズクラブ」が選べるが、どれも音場の広がりや響きを強調しすぎている印象だった。とはいえ、コンテンツに合っていなかったのも原因の一つで、ライブコンサートなどであれば満足のいく音が得られる可能性がある。

ただし、Bluetoothは映画や音楽コンテンツに比べて一段落ちる感じだった。女性ボーカルの曲は悪くなかったが、フュージョンの曲は低音域と高音域のパワーが抜けてしまっていた。映画や音楽の音作りとBluetoothの音作りがつながっておらず、Bluetoothがオマケになっているような印象だった。

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