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「防音/調音クリニック」読者訪問第1回

DAIKEN製品がリビングシアターの防音/調音に挑む! − ビフォーアフターを徹底レポート!

公開日 2011/04/28 12:11
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■製品設置によって相談者も驚きの改善効果が


この提案を受け、取材班はさっそく製品の設置を開始。まずは1枚40cm四方の「ワンパークマット」12枚(3セット分)をテレビの前へ敷き詰め、床からの反響を抑えにかかる。複数人で一気に作業をしたため繋ぎ目に少しズレが生じてしまう場面も見られたが、テープなどでの固定を必要としない製品であるため、そういった場合でも修正が簡単に行えるメリットを感じた取材班だった。


「ワンパークマット」。設置にあたっては粘着テープなどを使用しないため、床面も傷つけず、貼り直しや撤去も簡単に行える

製品を床に敷き詰めていく
続いて取り掛かったのは、中・高音域に対する吸音性能を持ち、特にフラッターエコーへの効果が高い「オトピタ01」の取り付け。フロントスピーカーの背面へそれぞれ1枚ずつの2枚と、スピーカー対向面の壁へ4枚設置する。

まずは製品に同梱されている型紙で位置を調整してから土台をピンで取り付け、「オトピタ01」を設置していく。土台を設置するためのピンが小さいため、守屋さんのような賃貸マンションの部屋であっても気兼ねなく設置できる点も大きな利点だ。

「オトピタ01」の設置風景。製品には位置決めがしやすいよう型紙が同梱されている。土台となるフックの取り付け位置に穴が空いているため「設置したら傾いていた」などといったトラブルも回避できる

守屋さんも製品設置にトライ。先に取り付けたフックへパネル部を引っかける

同製品の設置については、守屋さんも「製品が傾いてしまったりしないよう事前に確認できますし、型紙が付いているのは良いですね」コメント。デザイン面についても「シンプルな形状で部屋に設置した場合の違和感もあまりありませんね」と好印象を持った様子だった。

スピーカー対向面の壁へ「オトピタ01」を4枚設置

製品はベージュとブラックの2色展開。例えばこんな設置方法も可能

一方、AV機器が設置されている側のコーナー2箇所には「アコースティックツリー」を設置。土台に吸音材部分を差し込むだけで、こちらも設置は非常に簡単だ。例えば今回のAVラックの裏側のような狭いスペースにも楽に設置できる。

「アコースティックツリー」の設置風景

AVラックの裏へアコースティックツリー、スピーカー背面の壁へオトピタ01を設置

なお、同製品は特殊加工ウレタン発泡体を波型にし、音を効率よく通すメッシュ仕上げを施したというもの。これにより表面積を広くし、効率のよい吸音性能を発揮するという。

そして、この時点でいったん音場の確認をするために音源を試聴したところ、大橋氏は「響きが大きく改善され、音が立体的になりましたよね。これくらいでちょうど良いのではないでしょうか。これ以上だとやり過ぎになってしまうような気もします」とコメント。当初の予定より使用製品数は少なくて済んだ。

製品の配置図。オトピタ01を6枚、アコースティックツリーを2本、ワンパークマットを12枚使用した


製品設置後の様子

製品の効果を確認する大橋氏
続けて大橋氏は、各種製品設置後の音場について「めざましく改善されましたね。ベース音階は各音の音量がフラットになり、演奏に前後の立体感と楽器の実在感が生まれました」とコメント。「ワンパークマットによる床からの一次反射低減もしっかり確認でき、さらに音場の広がりと明瞭化を感じることができるようになりました」と語り、DAIKEN製品による音場改善効果を高く評価した。

そうした大橋氏の言葉を受け、DAIKENの井上氏が部屋の音場測定を再び実施。その結果が下記のグラフで、数値的にも残響が大きく変わっていることが分かる。

■測定結果データ
測定周波数(Hz)631252505001000200040008000
クリニック後0.910.630.410.370.400.410.390.35
カーテンが在る(閉めた)場合1.671.050.470.400.480.530.530.48
カーテンがない(開けた)場合1.370.940.440.440.500.550.550.50
 (低音域)(中音域)(高音域)


太い黒線部分が製品設置後の測定結果。設置前よりも全体的にデッド気味へと改善されている

この測定結果について井上氏は「数値としても、ややライブであった低音域と高音域が吸音され、フラットになりました。特に低音域はブーミングによる音響障害によって残響時間が長くなっていましたが、この障害が大きく改善されています」とコメント。「これはオトピタ01の施工にによって長手方向の反響が抑えられ、同時にブーミングが目立ちにくくなったためと思われます。また、フラッターエコーも併せて改善されていますね」と、製品の効果を解説する。

そして「今回の施工によって全体的に音響バランスが整い、音楽や音声がよりリアルに再現できるようになったということが、測定結果からも評価できます」と言葉を続けた。

■1/3オクターブバンド周波数分析での残響時間測定結果の一部
 63801001251602002503154005006308001k1.25k1.6k2k
クリニック前0.730.891.120.490.450.610.410.410.430.380.410.460.550.480.470.49
クリニック後0.860.960.650.490.390.310.320.350.290.310.290.420.360.330.340.34
100Hzや200Hzなどでの残響時間が大きく改善された


製品の効果には守屋さんも大きく驚いたようで、「音が締まり、焦点や輪郭がくっきりしたという印象を受けますね」とコメント。「例えば低音では『以前はこんなに響いていたのか』と気付かされました。また、以前はボリュームを上げると単純にうるさくなるだけだったのですが、それが改善されています」と言葉を続ける。

また、7.1chソースを試聴しても「サブウーファーの音のボワつきが改善され、以前よりボリュームを上げることができるようになりました。その結果、各サラウンドスピーカーの効果もより分かるようになり、臨場感が増しましたね」ともコメント。

「センターからの音声も聴き取りやすくなりましたし、低音の不快な響きが減った結果として、隣室への音漏れも少なくなっているような気になり、映画に没頭できるようになりました」と語り、製品設置の効果に大変満足した様子を見せてくれた。


■性能だけでなく設置の簡単さも大きな魅力 − 守屋さんコメント

取材の後にも色々なソースで製品を試させてもらいましたが、効果の大きさにすっかり気に入ってしまいました。

例えば2chソースの場合、交響曲などではそれぞれの楽器の音色が明確に区別できるようになりましたし、声楽や器楽曲では、音源が以前より前面に出て来るようになりました。

そして映画などの7.1chソースでは、先に述べたようにサブウーファーの音のボワつきが改善されたり、センターからの音声が聴き取りやすくなりました。以前よりも映画に没頭できる環境になったと感じています。

そのほかでは、設置の簡単さは非常に大きな魅力ですね。我が家のような賃貸住宅であっても、本格的な工事を行うことなくこれだけ大きな効果が実感できたのは予想外の喜びでした。

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