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ケースイが最新モデルを斬る!

パナソニックBDレコーダー「DMR-BW950」徹底レビュー − 「アクトビラ ビデオ ダウンロード」編

公開日 2009/03/19 18:22 鈴木桂水
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■YouTube視聴は気軽に楽しみたい機能

次はYouTube視聴の機能をチェックする。とは言っても操作は簡単で、メニューから「テレビでネット」を選び、アクトビラとYouTubeのアイコンから見たい方を選択するだけで再生が可能だ。パソコン側でIDを作成しておけば、ログインするだけでお気に入りの画像をテレビで楽しめる。「せっかくの録画機なのだから、お気に入りの動画も保存できればいいのに」と思われるかもしれないが、残念ながらYouTubeコンテンツの保存には対応していない。YouTube映像の再生画質は46型の薄型テレビで見ても楽しめる範囲だった。

YouTubeの再生はメニューから「テレビでネット」を選択して画面を呼び出す

アクトビラとYouTubeを選択する画面で、「YouTube」をチョイスする


YouTubeのメニュー画面。オススメ動画などのジャンルから選択して動画を再生する

オススメ動画を選んで再生。パソコンで作成したIDを入力すれば自分のお気に入り動画を再生できる


■最新機能に意欲的なチャレンジを続けるDIGA

前回のインプレッションを含めてDMR-BW950のスペックは高く、機能も魅力的だ。なお前回のレビューで書き忘れたことだが、2番組同時録画したときにも両方の番組にチャプター入力ができるなど、録画マニアをくすぐる機能も新たに備えている。チャプター入力は再生時のCMスキップに欠かせない機能で、現在この機能を搭載している製品は他にないと思われる。

ワンセグ持ち出しについては、対応する携帯電話で見られるのは便利だが、やはりまだワンセグの画質は汚い(あえて汚いと言わせていただきたい!)ので、今後進化の余地を残していると言えそうだ。持ち出し機能であれば、ソニーのおでかけ転送機能のように地上・BS・110度CSの全てに対応するエンコード方式が望ましいと筆者は感じた。もしワンセグを活用するのであれば、情報優先で「全局同時・8日間録画」など、思い切った機能も今後検討してほしいところだ。

とはいえ、他社のBDレコーダーの開発が足踏状態にある中で、ホットな機能を次々と意欲的に搭載してくるDIGAシリーズはいま一番“買い”のレコーダーだと思う。こうなると、気になるのが次期モデルだ。筆者はかねがねBDレコーダーで“ツインエンコーダーモデル”が登場するのを心待ちにしている。ツインエンコーダーモデルとは、2系統搭載したチューナーそれぞれで、MPEG-4/AVC録画が可能なレコーダーだ。現在発売されている製品は片方のチューナーのみMPEG-4/AVC録画が可能で、もう片方はデジタル放送をそのまま録画する「DR」モードでしか録画できないという仕様だ。実はこれだと完璧な録画は行えないのだ。詳細は近似中にコラムでお話しする予定だが、現在のシングルエンコーダー機は複数の番組を毎週録画した際に、時間変更が重なると録画ミスが発生する。敢えて厳しく言うならば、シングルエンコーダー機を使っているかぎり、“録り逃しの呪縛”から逃れられないのだ。しかし、ツインエンコーダーならば時間変更で録画予約の重なりが発生しても、ミスらずに録画できる可能性が高まるだろう。ただ、MPEG-4/AVC録画用のエンコーダーはまだ高価なので、コストの面から1系統しか搭載できないモデルが多い。ここは一つ勢いのあるパナソニックから、DIGAの次期モデルで“夢のツインエンコーダー”機を登場させてほしいと筆者は願っている。

レポート:鈴木桂水
元産業用ロボットメーカーの開発、設計担当を経て、現在はAV機器とパソコン周辺機器を主に扱うフリーライター。テレビ番組表を日夜分析している自称「テレビ番組表アナリスト」でもある。ユーザーの視点と元エンジニアの直感を頼りに、使いこなし系のコラムを得意とする。そのほかAV機器の情報雑誌などで執筆中。
>>鈴木桂水氏のブログはこちら

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