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ドルビーがメディア向け説明会開催

ゲームにも採用進むドルビーアトモス。説明会でヘッドホンでのアトモス体験などデモ

公開日 2016/09/15 19:26 編集部:小野佳希
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ドルビーは、東京ゲームショウの開幕に合わせてドルビーアトモス採用ゲームなどについての説明会を開催。ドルビーラボラトリーズ ゲームビジネス担当ディレクターのスペンサー・フックス氏がドルビーアトモスの技術や市場動向を説明した。

ドルビー スペンサー・フックス氏

スペンサー氏はまず、映画館、そして家庭用ホームシアターへというドルビーアトモスのこれまでの歩みを改めて紹介。ドルビーアトモスを採用した映画を観た人へのアンケートでは「アトモス採用作品を観るために通常より遠い劇場に行ったり、追加で料金を払ってもいい」と考えている人が多いこと、回答者の91%が「またアトモス映画を観たい」と回答したことを紹介した。

ドルビージャパンの大沢社長もあいさつ

ホームシアターにおいても、ドルビーアトモス音声収録のパッケージソフトが120作品に増えていること、対応AV機器も増えて349ドルからと安価で購入できるものも登場していることに触れ、急速に普及が進んでいるとアピールする。

本日のデモに用いられたデノンを始め各社からドルビーアトモス対応製品が登場している

会場では「マッドマックス 怒りのデスロード」などドルビーアトモス収録作品をデモ上映。集まった記者陣にドルビーアトモスの魅力をアピールした。なお、「マッドマックス 怒りのデスロード」はNETFLIXでドルビーアトモス版の配信を行っている。

ゲームでもドルビーアトモス対応作品がすでに発売されている。「スター・ウォーズ バトルフロント」のPC版がそれで、対応スピーカーなどの環境を整えれば、四方八方からの様々な音に包まれながゲームをプレイできる。

スター・ウォーズ バトルフロントのPC版がアトモス対応ですでに販売中

さらに、通常のステレオヘッドホンでドルビーアトモスを体験することも可能。実際にPCゲーム「オーバーウォッチ」がヘッドホン向けドルビーアトモスに対応しており、会場ではウルトラゾーン「HFI-2400」を用いてのデモが披露された。

オーバーウォッチは初のヘッドホン向けドルビーアトモス対応ゲーム作品

なお、現在のところ通常のスピーカー向けのドルビーアトモスとヘッドホン向けドルビーアトモスに互換性はなく、「スター・ウォーズ バトルフロント」はスピーカー向け、「オーバーウォッチ」はヘッドホン向けのドルビーアトモスにのみ対応となる。

オプションメニューからドルビーアトモスのON/OFFを切り替えられる

同社では「一般的にゲームをサラウンドで作ってヘッドホンで聴くと、耳元で音が鳴っているイメージだ。しかし、今日体験してもらったドルビーアトモスのコンテンツではもっと音場が広がったのを感じてもらえたのではないだろうか」とコメント。「すでにヘッドホンでお手軽にアトモスゲームを楽しめる時代になっている」とし、「今後、様々な作品でアトモスサウンドを届けるお手伝いをしたい」とアピールした。

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