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折原一也がレポート

<CES>HDRテレビが続々登場! CES 2016で見た高画質化技術を総まとめ

公開日 2016/01/12 15:14 折原一也
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●ソニーの「Backlight Master Drive」は異次元の高画質

「ULTRA HD プレミアム」ロゴを採用せず、独自の「4K/HDR」ロゴでマーケティングするソニー。2016年発売予定の「XD93D」シリーズを発表したほか、「Backlight Master Drive」技術を大々的に紹介していた。

2016年に65/55型で発売される「XD93D」シリーズは、エッジライトで格子状のローカルディミングを行い、エッジ型でありながら直下型バックライトのようなコントラスト比が得られる「Slim Backlight Drive」技術を搭載している。

実際にデモ上映されていた映像を見ても、黒の沈みの具合や画面のコントラストの現れ方は、直下型バックライト級と呼べる水準。なお、画面輝度はは非公開とのことだ。

ソニーの米国向け4Kテレビ「XD93D」

そして、ソニーブースのテレビの目玉となっていたのが「Backlight Master Drive」(関連記事12)のプロトタイプ展示だ。

まず「ULTRA HD プレミアム」の基準を大幅に上回る4000nitsのスペックからして超弩級。そして同一サイズの現行モデルから消費電力のアップなしで実現できるというのだから驚きだ。

実際にソニーブースで上映されている映像を見ても、HDRの価値の一つである、光の”眩しさ”を感じられるレベル。あるいは、ネオンの光のようなお、1000nit超の高輝度領域のなかでも色彩を見分けられたりと、「Backlight Master Drive」の4,000nitsでしか到達できない高画質領域は間違いなく存在する。

エッジ型ながらローカルディミング機能が強力

「Backlight Master Drive」のデモ

CES会場にあったほとんどの薄型テレビが「ULTRA HD プレミアム」の水準で高画質を目指していたのに対して、4,000nitsという別次元の高画質を目指した「Backlight Master Drive」は、今年のCESに登場していた製品の中で、画質面でのインパクトはトップだ。

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