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全体では336億円の純利益を計上

ソニー、2Qは増収増益。AV機器増益、スマホ損益改善も通期予想は据え置き

2015/10/29 編集部:小野佳希
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ソニーは、2015年度第2四半期の連結業績を発表。売上高は前年同期比0.5%減少の1兆8,927億円で、四半期純損益は前年同期の1,360億円の損失に対し、336億円の利益となった。


売上高については、為替の影響やPS4のソフトウェアの増収によるゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野の大幅な増収があったが、特別勘定における運用損益が悪化した金融分野の減収、及びスマートフォンの販売台数が大幅に減少したモバイル・コミュニケーション(MC)分野の減収があったことなどにより、全体ではほぼ前年同期並みとなった。

全体の連結業績

営業損益は、前年同期の856億円の損失に対し、当四半期は880億円の利益。この大幅な損益改善は、主に、前年同期にMC分野において営業権の減損1,760億円が計上されていたことによるもの。

セグメント別業績

最終的な四半期純損益は、上記のように、前年同期の1,360億円の損失に対し、336億円の利益となった。

■AV市場縮小もテレビは高付加価値戦略が奏功

テレビ事業などが含まれるホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)分野の売上高は、前年同期比0.2%減少し、2,891億円。液晶テレビの高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善及び為替の影響があったものの、家庭用オーディオ・ビデオの市場縮小にともなう販売台数の減少などにより、分野全体で前年同期並みとなった。

ホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)の業績概要

この分野の営業利益は、前年同期比67億円増加して158億円となった。コストの米ドル建て比率が高いことによる米ドル高の損益に対する悪影響や前述の家庭用AV機器の販売台数減少による影響などがあったが、主にコスト削減及び製品ミックスの改善により、分野全体では増益となった。なお、為替の悪影響は104億円。

テレビについては、売上高は前年同期比1.6%増加し2,030億円となった。この増収は、売上規模を追わない戦略の徹底により液晶テレビの販売台数は減少したものの、高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善、及び為替の影響などによるものだという。

営業利益については、コストの米ドル建て比率が高いことによる米ドル高の損益に対する悪影響、及び販売台数の減少の影響などがありましたが、主に、コスト削減や製品ミックスの改善により、前年同期比48億円増加し、97億円となった。

■通期見通し据え置きもエレキ5分野すべてが増益へ

2015年度通期の連結業績の見通しについては7月30日に発表したものを据え置き。売上高は前年度から3.8%減の7兆9,000億円、純損益では、前年度が1,260億円の赤字であったのに対し、2,660億円増となる1,400の純利益を見込んでいる。

通期見通し

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