HOME > ニュース > フェーズメーション、特殊巻線構造と完全バランス型入力部を採用したMC昇圧トランス

特殊巻線構造を量産タイプのトランス巻線に導入

フェーズメーション、特殊巻線構造と完全バランス型入力部を採用したMC昇圧トランス

公開日 2014/09/02 15:22 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
協同電子エンジニアリング(株)は、MCカートリッジ用昇圧トランス「T-500」を自社ブランドPhasemation(フェーズメーション)より9月下旬に発売する。価格は9万円(税抜)。

T-500

生産完了品「T-1」で採用していた特殊巻線構造を、量産タイプのトランス巻線に導入したモデル。独自の特殊分割巻き線構造を量産モデルにも採用することで、「広帯域で優れた位相特性を実現した」としている。

背面端子部

完全バランス型の入力部を採用。例えばバランス型フォノケーブルを使用してT-500に接続した場合、カートリッジのコイル部とトランスのコイル部までがプッシュプルの平衡型で伝送されシールドがそれを包み込む形になるため、「外部ノイズの影響をほぼ完全に遮断できる状態になる」という。また、トランス入力部の中点と出力部のマイナス側をつなぐことにより、カートリッジ側から見れば完全バランス接続(2番ピンホット)になる。

そして前述のように自社開発の特殊巻線構造による高性能昇圧トランスを採用。0.2mm厚の78%スーパーパーマロイコア材による大型EIコアに低損失極太銅線(1次側0.32φ 2次側0.12φ)を巻き上げることにより、業界最高クラスの低域リニアリティと高効率昇圧(低損失)という優れた特性を達成したとしている。

昇圧トランスを発泡ポリエチレンフォームで支持することで、外部振動が内部の昇圧トランスへ伝播するのを防ぐ構造を採用。シャーシベース、カバーはそれぞれ1.2mm、1.6mm 厚の鋼板に銅メッキ処理を行い、さらにこの上に塗装仕上げを施している。また、組立にはステンレス製の非磁性体ネジを使用し、磁気ひずみの影響を最小限にとどめるよう配慮している。

適合カートリッジ出力インピーダンスは1.5〜40Ωで、負荷インピーダンスが47kΩ、昇圧比(電圧利得)が26dB、周波数特性は10〜50kHz(±2dB)。外形寸法は174W× 88H×168Dmmで、質量が2kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

製品スペックやデータを見る
  • ジャンル昇圧トランス/ヘッドアンプ
  • ブランドPHASEMATION
  • 型番T-500
  • 発売日2014年9月下旬
  • 価格¥90,000(税抜)
【SPEC】●適合カートリッジ出力インピーダンス:1.5〜40Ω ●負荷インピーダンス:47kΩ ●昇圧比(電圧利得):26dB ●周波数特性:10〜50kHz(±2dB) ●外形寸法:174W× 88H×168Dmm ●質量:2kg