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人気の独自構造をヘッドホン用に新設計

JVC、“ライブビートシステム”採用のオーバーヘッドホン「HA-SZ2000」「HA-SZ1000」

公開日 2013/04/24 11:00 ファイル・ウェブ編集部
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宮本氏は、同社のヘッドホン事業戦略について説明を行った。同氏は「スマートフォンやタブレットなどの新技術によって人々のライフスタイルが変化している。また、東日本大震災を経て“安心”や“安全”といった分野に感心が高くなっている」と語り、「JVCケンウッドでは、“感動と安心を世界中の人々へ”をテーマに掲げて事業に取り組んでいく」と述べた。

HA-SZシリーズを前に説明を行う宮本氏

JVCケンウッドでは、人々のライフスタイルを新しくするという意味を込めた「Re Design(リ・デザイン)」をテーマに、「安心を提供するスマートセーフティ分野」と「感動を提供するスマートAV分野」の両軸で、同社の新たな価値創造に取り組んでいくという。

人々のライフスタイルを新しくするという意味を込めた「Re Design(リ・デザイン)」がテーマ

「スマートセーフティ分野」と「スマートAV分野」の両軸で新たな価値創造に取り組む

ヘッドホン事業に関しては、これまでに独自技術を搭載しデザイン性にも注力した製品を開発してきたことを説明。JVCブランドのヘッドホン製品の台数シェアは、英国で2009〜2012年で4年連続シェア1位を獲得しているほか、フランスや米国でもシェアを伸ばしている。国内でも2012年度のブランド別シェアでは11%を占め、3位となった。

JVCブランドでは、これまでに独自技術を搭載しデザイン性にも注力した製品を開発

英国では4年連続台数シェア1位を獲得している

宮本氏は「2015年の国内台数シェア15%を目標に掲げる」と語り、そのために市場投資の拡大と新商品の投入を加速していく考えを明らかにした。「国内市場においては、広告などのパブリシティを積極展開する。さらに、ヘッドホン/イヤホンの“いい音”を体験できる場として、丸の内ショールームでの試聴や販売店頭での演出拡大などに取り組んでいく」と説明。「独自テクノロジー搭載による“原音探求”を製品開発の根底とし、ライフスタイルの変化に応える新コンセプトの製品を開発していく」と語った。

2015年の国内台数シェア15%を目標に掲げる

続いて登壇した江野澤氏は、今回発表の新製品“HA-SZシリーズ”の開発意図および商品コンセプトについて説明を行った。昨年発売の「ライブビートシステム」搭載イヤホン“HA-FXZシリーズ”について「“存在感がありながらボーカルを邪魔しない重低音による、臨場感のある音質”と高い評価を得ている」とユーザーの声を紹介した。

「原音探求」を開発理念に掲げる

江野澤氏は、「ポータブルタイプのヘッドホン市場が拡大している現状を受けて、今回は定評のあるライブビートシステムを搭載したHA-SZシリーズを開発した」と述べ、「開発に際しては、マスターテープの音を忠実に伝えることを目指した、JVCの“原音探求”を基本理念としている。“あたかもそこにいるかのような臨場感”を目指している」と語った。

“あたかもそこにいるかのような臨場感”を目指す

HA-SZシリーズの基本コンセプト

最後に登壇した三浦氏は、“HA-SZシリーズ”に搭載された新技術について紹介を行った。「今回は、低音成分だけをいかに綺麗に抜き出せるかを工夫したストリームウーハーDB、高解像度の中高域再生実現のためにヘッドホンタイプ用のライブビートシステムを新開発した」とし、「ストリームウーハーDBは、イヤホンHA-FXZシリーズで搭載したシステムをそのままヘッドホンに搭載したところ、思ったより中高域が出てしまったので、新しくスピーカーのダブルバスレフ構造をヘッドホンに応用する形で開発した」と説明した。

HA-SZシリーズ搭載の新技術

スリムウーハーDBの構造

さらに「ヘッドホン製品であるため、ダブルバスレフ構造を搭載しつつも、ハウジングの奥行きが大きくならないよう工夫した」という。最終的に、3カ所のバスポートを搭載した第1チャンバーの周りに、2本のダクトを備える第2チャンバーをドーナツ状に配置する形を採用した。

スリムウーハーDBを搭載しながら、ハウジングの奥行きが厚くならないよう工夫

またユニットについても、「低域用・中高域用にそれぞれ新開発し、低域用にはカーボン振動版、中高域用にはカーボンナノチューブ振動版を採用している」と、低音用・中高域音用で振動版の素材を使い分けていることを紹介。なお、同氏によれば「クロスオーバー周波数は300Hzを聴感上であわせて調整している」という。最後に三浦氏は「私たちとしては、新しい独自技術を用いて世界に通用するヘッドホンを開発できたと思う」と結んだ。

ユニットは低域用・中高域用にそれぞれ新開発

クロスオーバー周波数は300Hzを聴感上であわせて調整


【問い合わせ先】
JVCケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87
TEL/045-450-8950

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドJVC
  • 型番HA-SZ2000
  • 発売日2013年5月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格35,000円前後)
【SPEC】●型式:ダイナミック型 ●出力音圧レベル:108dB/1mW ●再生周波数帯域:4〜35,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●最大許容入力:1,500mW(IEC) ●コード:1.2m銀コートOFC線 Φ3.5mm 24金メッキステレオミニプラグ ●質量:480g
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドJVC
  • 型番HA-SZ1000
  • 発売日2013年5月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格25,000円前後)
【SPEC】●型式:ダイナミック型 ●出力音圧レベル:107dB/1mW ●再生周波数帯域:5〜33,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●最大許容入力:1,500mW(IEC) ●コード:1.2mOFC線 Φ3.5mm 24金メッキステレオミニプラグ ●質量:450g