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TDK Life on RecordもQi対応スピーカー出展

<CEATEC>「Qi」対応給電器が車載用に展開/4つの異なる画を映し出せる裸眼3D技術

公開日 2012/10/03 09:26 Phile-web編集部
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ワイヤレスパワーコンソーシアムのブースには、「Qi(チー)」の規格に対応したワイヤレス充電対応機器が一堂に並んだ。フラウンホーファーは裸眼3Dディスプレイやジェスチャーリモコンに関連する技術展示を行っている。

ワイヤレスパワーコンソーシアム

ワイヤレスパワーコンソーシアムのブースでは、同団体が策定したワイヤレス給電に関する規格「Qi」の技術的なメリットをアピール。電磁誘導方式の充電に対応する機器どうしを近接配置するだけで、ワイヤレス充電が行えるQi対応の機器は、スマートフォンやその充電機器などに商品化が進んでいる。

今回はDENSO、LITE-ONの両社から車載用のQi対応ワイヤレス給電器が参考展示された。ひとつは車内のアームレストボックス等に配置可能な、トレイタイプの組み込み型給電器。展示スタッフによれば「アフター市場で展開できるよう簡易に取り付けが可能な設計にしている」という。もうひとつ、クレイドル型給電器の試作品も展示されていた。

DENSOのトレイ型給電器

DENSOのクレードル型給電器


LITE-ONのクレードル型給電器
TDK Life on Recordからは、本体にQi対応の給電器を天面に搭載したBluetooth対応のキューブ型ワイヤレススピーカー「Q35」を参考出展。Qi対応のスマートフォンを本体に置いて充電しながら、Bluetooth接続によりワイヤレス音楽再生も楽しめる使い勝手の良さをアピールしていた。

TDK Life on RecordのQi対応ワイヤレススピーカー「Q35」も参考展示


フラウンホーファー

ドイツの公的応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構は、CEATEC会場にブースを構え、裸眼3Dやジェスチャーリモコンのアップデート状況を紹介している。

裸眼3Dディスプレイは16の視差数を設けた視差バリア(パララックスバリア)方式に対応。別々に4枚の映像を表示することができ、視聴位置を変えることで異なる映像が見られる。デモでは視点を変えることで車の外装と、内部パーツのCADイメージを表示する仕様事例が紹介されていた。

4つの映像を同時に映し出せる裸眼3Dディスプレイの技術展示

指先の操作をセンサーで認識しながらオブジェクトがコントロールできる「インタラクティブショーウィンド」の技術も展示。ディスプレイ上部に設置したカメラでユーザーの指先の動きをトラッキング。ディスプレイに表示される商品イメージをタップしたり、ドラッグして買い物かごに運んだりという直感的な操作が行える。

「インタラクティブショーウィンド」のデモ

トラッキングの精度について、展示スタッフは「マウスの操作と同様に、1ピクセルごとの細かな動きに対応している点がポイント」だという。

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