NHK、ロンドン五輪をスーパーハイビジョンでパブリックビューイング

永井光晴
2012年07月28日

NHK放送センター入口

スーパーハイビジョンで中継されたロンドン市街
NHKは7月28日から8月12日までのロンドンオリンピック期間中、オリンピック放送機構、BBCとの共同で、スーパーハイビジョン(SHV)によるパブリックビューイングを国内3会場で行う。また、このパブリックビューイングに合わせ、会場および会場周辺で家族で楽しめるイベントも展開される。


スーパーハイビジョンの規格

スーパーハイビジョンのロゴ
スーパーハイビジョンはNHK放送技術研究所が提唱する、解像度7680×4320(ハイビジョンの16倍)、音響22.2chある次世代の国際放送規格。現行ハイビジョンの視野角が30度に対して、約100度の視野角があり、隅から隅までのクリアな焦点深度は、2Dでありながら自然な立体感を得られ、まさしく究極の2D映像と呼べる。極めて高い没入感は実際に見てみないと実感できない。そのためのパブリックビューイングデモであり、実用化は2020年を目標としている。

スーパーハイビジョンの規格

22.2chの音響システムの一部(渋谷会場)

今回のSHVパブリックビューイングは、国内3会場。渋谷のNHKみんなの広場ふれあいホールで520インチ、ベルサール秋葉原で300インチ、NHK福島放送局350インチで開催される。入場は無料。ロンドンからの映像は、英国内でブラッドフォードとグラスゴーでパブリックビューイングが行われ、ワシントンDCに伝送され、そののち東京・渋谷に届く。中継にはNHK、OBC、BBCのほかにNBCも共同作業に加わる。

スーパーハイビジョンの伝送路(1)

スーパーハイビジョンの伝送路(2)

ロンドンオリンピックは日本時間で8時間の時差があるため、ほとんどが録画中継になるが、そのぶん制作番組としての作り込みは高くなる。パブリックビューイングとしての生中継は7月30日のみ。また、同じくNHK技研が提唱する「ハイブリッドキャスト」(放送と通信の連携サービス)も、実際のオリンピック競技をサンプルに秋葉原でデモされる。ハイブリッドキャストは「女子柔道48kg級」「男子水泳200m」「女子トライアスロン」が対象となる予定(デモは競技2日後がメド)。

秋葉原パブリックビューイング会場の外にあるプロジェクションモニター

タブレットでデモされているハイブリッドキャストのコンテンツ

パブリックビューイングに合わせて開催されるイベントとして、渋谷のNHKスタジオパークがオリンピック会期中に入場無料となり、「NHKオリンピックパーク」として、最新の放送技術を活用して、様々なオリンピック種目やゲームに挑戦する体験広場となる。また秋葉原では『すイエんサー』スペシャルステージとして、すイエんサーガールズが登場する(7月28日/8月4日/8月11日・各日2回公演)。そのほかにもゲストを招いたステージやトークショーが予定されている。
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