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総務省へ許可申請

NHK、ロンドン五輪をネットで生中継配信へ − 総務省がパブリックコメント募集中

公開日 2012/05/07 18:44 ファイル・ウェブ編集部
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NHKは、ロンドン五輪の一部競技をインターネットで生中継したい旨の業務認可申請を総務省に提出した。総務省はこれを承け、同省の考え方を表明。その内容について5月3日から6月1日までの期間、広く意見を募っている。

NHK「テレビ生中継されない競技をネットで観られるようにしたい」

NHKは総務省に対して “NHKや民放などによる生中継が行われない一部競技種目をインターネット配信する。大会期間中、オリンピック放送機構が制作した生中継の国際映像を、ストリーミング方式でNHKサイト上で提供する”ことの許可申請を行っている。

テレビ放送で生中継されない競技種目のなかから、1日あたり数種目〜20種目程度の模様をネット配信する考え。一部競技では、1〜1.5Mbps程度の画質によりP2P方式の配信実験も兼ねるのだという。この試みの収支見込みは支出0.5億円、収入0円。

総務省「NHKが五輪のネット配信を行うことは適当」

このようなNHKの申請を承けて総務省は、下記のような内容の意見を表明している。

オリンピックのように国民的な関心が非常に高いコンテンツを最大限放送し、国民のニーズに応えることはNHKの目的にかなうもの。特に今回のロンドン大会は26競技・302種目の競技種目が実施される予定であり、テレビ放送だけでは全ての競技種目の映像を提供するのは困難だ。P2Pなど新たな放送通信連携サービスの実験も行われる予定であり、放送の進歩発展にも貢献するものだと考えている。費用も5,000万円とそれほど多額ではないし、無料放送なので営利目的にはあたらない。ネット配信は五輪期間中の約2週間限定のもので、総合的に勘案すれば、NHKが五輪のネット配信を行うことは適当だと考えている。

集められた意見を踏まえて検討を行い、6月開催予定の電波管理審議会に諮問する予定。意見を投稿する方法は、こちらのPDFファイルを参照のこと。

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