スマート機能も大幅拡充

パナソニック、新パネル搭載のプラズマ/液晶“SMART VIERA”12年モデルを公開

ファイル・ウェブ編集部
2012年01月10日
パナソニックは本日、2012 International CESの出展内容を説明するイベントをプレス向けに開催。同社のテレビ事業戦略や新製品の概要について紹介した。

北米向けの65V型プラズマテレビ新モデル「TC-P65VT50」

そのほかにも「SMART VIERA」が多数展示された

説明会の冒頭で示された、同社テレビ事業の今後の目標は「スマートライフにおける新しい映像コミュニケーションを創造」すること。

同社はすでに、大型モデルはプラズマ、中小型は液晶という従来のインチサイズによるデバイスの棲み分けを撤廃し、両デバイスの強みを発揮する戦略に移行している。加えて同社は、これまでのテレビの「放送受信端末」という位置づけを、今後は「ネットを活用した家庭内の情報端末」へと変えると強調した。

こういった基本戦略のもとに開発されたのが「SMART VIERA」。米国では、プラズマテレビはVT50シリーズ/GT50シリーズ、液晶テレビはDT50/WT50シリーズなどを展開する。

SMART VIERAの基本コンセプト

米国の2012年モデルラインナップ。計35機種を展開

SMARTという単語を冠しているものの、他社のスマートTVのように、ネット機能の充実だけをもって「スマート」としているわけではない。「きれい」「かんたん」「つながる」「エコ」「デザイン」という5つの軸それぞれに特長を持たせ、パナソニックならではの「スマート」さを提案している。

■プラズマ/液晶とも新パネルを開発・採用

まず「きれい」の進化、すなわち画質面では、プラズマ/液晶ともに新技術を搭載したパネルを採用したことに注目したい。

プラズマは「neo plasma black 2500」というパネルを採用。新カスタムドライバーLSIと短残光蛍光体の採用により、サブフィールド単位で駆動を最適化。世界最速となる2,500Hz相当の駆動速度を実現した。

プラズマ/液晶ともに新パネルを搭載する

プラズマは「neo plasma black 2500」というパネルを採用。2,500Hz相当という駆動速度を実現した

さらに新ディープブラックフィルターや新高効率パネル、新リアルブラック駆動の採用により、黒の締まりもこれまで以上に高め、同時に高輝度化も実現した。

加えて階調表現性能も向上。600万ドットのディミング駆動を採用し、また最小発光量を従来の4分の1に微少化したことで、従来比4倍となる、24,576階調相当の表現を可能にした。

液晶パネルも進化し、「IPS LED」という名称で訴求する。240Hz駆動のIPS液晶パネルに、8相のバックライトスキャニングを組み合わせて動画応答性能を向上、さらに新駆動制御(APD)技術により、業界最速となる1.4msでの3Dスキャンを実現する。加えて新IPS液晶配向技術を採用することで、視野角性能がさらに向上。全方向で視野角を高めた。

動画性能を高め視野角も広げた「IPS LED」

■ネット機能ではスマートハウス・機器連携などを充実

ネット接続機能では、アプリやUSB/SD/Wi-Fiによる「拡張性」、javascriptやHTML 5対応の「オープン性」、高速起動、高速応答や3D GUIによる「操作性・表現力」の3点を特長としてアピールしていく。

VIERA Connectのコンテンツや機能も大幅に高めていく。コンテンツ配信では、さらに幅広いジャンルのアプリへ対応し、アクトビラでは放送局コンテンツの配信を拡充。VODでは大手配信事業者のウーヤラやブライトコープと提携する。

同社のスマートテレビの特長

同社薄型テレビのネット機能の進化。2012年には「新しいテレビ体験の創造」に取り組んでいく

ソーシャル連携も強化し、TwitterやFacebookだけでなく、My Spaceとの協業を開始。「My Space TV」をビエラで視聴可能にする。

新たにMy Spaceとの協業を開始する

そのほか、スマートハウス・機器連携の分野では、白物家電とのエネルギーマネージメント連携を強め、さらにAV機器連携とサーバーも強化。もちろん、スマホ/タブレットとの連携による、新たな視聴体験も創造していく。

マーケットやサービス面でも、これまでのコンテンツやアプリの販売に加え、商品やアクセサリーなどの物販を展開。また見守りサービスなどの暮らしソリューションなども強化する考えだ。

■上位機種にはタッチパッドリモコンを同梱

操作性の面では、VT/WTシリーズに無線対応のタッチパッドリモコンを採用。ネット閲覧を行いやすく工夫した。

さらにビエラリモートアプリも無償提供。スマホをリモコンにできるほか、スマホ/テレビ間のブラウザ連携、スマホからテレビへのコンテンツ転送などを実現する。

操作性を高める試みも積極的に行う

■省電力機能も引き続き充実

省電力化では、IPS LEDの省電力化を強調。パネルの透過率を15%高め、さらに高効率LEDバックライトの採用により効率を約10%向上。あわせて従来比25%の削減を実現した。

エコナビ機能も引き続き搭載。無信号が10分続くと自動的に電源を落とすほか、ビエラの電源をオフにすると周辺機器の電源を切る機能も備えている。

エコ性能ではIPS LEDの省電力性をアピール

■「グラス&メタル」コンセプトでデザインも進化させた

デザインも進化させた。プラズマ/液晶に共通のコンセプトは「グラス&メタル」で、ガラスと金属の質感を効果的に活用している。その上でプラズマは「高級感」、液晶は「先進感」を演出している。

プラズマVT/GTシリーズのデザイン

液晶WT/DTシリーズのデザイン

プラズマ最上位のVTシリーズは一枚ガラスを用い、メタルフレームをあしらって質感を高めた。液晶についても、WT/DTシリーズはともに超狭額縁を採用し、メタルデザインによって全体の印象を引き締めている。