ソニー、フルHD10倍録画/「おまかせ更新転送」対応モデルなど新BDレコーダー4機種を発売

ソニーは、フルHD画質での録画の「長時間10倍モード」などに対応することに加えて他社製テレビの操作も可能な新リモコンを採用したBDレコーダー4モデルを発売する。発売日はシングルチューナーの「BDZ-RS15」が2月27日、ダブルチューナーの3モデルが3月6日。価格は全機種ともオープンで予想実売価格などは下記の通り。

型番	HDD	チューナー	予想実売価格	USB	i.Link	スカパー！HD録画	おでかけ転送	おまかせ更新転送	DLNA	カードスロット
BDZ-RX105	1TB	2	160,000円前後	2	1	○	○	○	○	MS/SD/CF
BDZ-RX55	500GB	2	120,000円前後	1	-	○	○	○	○	-
BDZ-RX35	320GB	2	100,000円前後	1	-	○	-	-	○	-
BDZ-RS15	320GB	1	85,000円前後	1	-	-	-	-	-	-

■2009年秋モデルの機能を強化

型番からも分かるとおり、「BDZ-RX100」を始めとする2009年秋モデル（関連ニュース）の後継機にあたる製品。引き続き画質回路に「CREAS 2」を搭載するなど基本的なスペックは継承しながら、新機能を追加するなどの強化を図っている。なお、最上位機種「BDZ-EX200」は販売を継続する。

全機種とも「長時間10倍モード」に対応。SD画質で録画を行っていた従来のERモードがHD対応となり、フルHDの映像を、MPEG-4 AVCで、DRモードの約10倍長時間録画できるようになった。10倍モードでのビットレートは約2Mbps。容量1TBの「BDZ-RX105」の場合、最長約880時間のハイビジョン録画が可能だ。

また、「おまかせリモコン」と命名された新型リモコンを採用。同リモコンでは、他社製テレビでも10キーでの選局やカーソルキーなどの操作を行えるようになった。対応するテレビはパナソニック/シャープ/東芝/日立/三菱/パイオニアの直近モデルで、テレビ電源/入力切換/10キー選局/連動データ/番組表/放送波切換/カラーキー/カーソル（上下左右）/決定/戻る/音量/チャンネル送り/消音の各機能を操作できる。また、手持ちのテレビのリモコンコードも、メニュー画面からかんたんに調べることが可能。

加えて、同リモコンではスカパー！HDチューナーの操作が可能。従来機ではDVDレコーダー用に用意していた操作切換ボタン部の専用ボタンをチューナー用に変更した。ボタン部の表記は「DVD」から「STB　スカパー！HD」に変更されている。

デザイン面では、同社が各分野の2010年モデルでの共通コンセプトである「モノリシックデザイン」を採用。前面パネルの色を前モデルから変更するなどしており、「BDZ-RX55」ではブラック（ガンメタリックから変更）、「BDZ-RX35」と「BDZ-RS15」ではガンメタリック（シルバーから変更）を採用した。

また、デジタルカメラを接続した際にワンタッチで写真を取り込める「カメラ取り込み」ボタンと、おでかけ転送用の「番組おでかけ」ボタン（RX105/RX55にのみ装備）の照度をアップ。さらに、従来機ではプリントだったBlu-ray Discロゴもバッジ化するなどのデザイン改良も行っている。

そのほか、独自の自動録画機能「おまかせ・まる録」やアクトビラのサービスにフル対応するなど、従来機からの機能を継承。「らくらくスタートメニュー」にも対応している。

■上位機2モデルには新機能「おまかせ更新転送」を搭載

「BDZ-RX105」と「BDZ-RX55」の2機種は新機能「おまかせ更新転送」に対応。コンテンツを転送した機器の視聴履歴に基づいて最適な番組をおでかけ転送しするとともに、視聴済みの番組を自動的におかえり転送する。同機能では、「ワンタッチ更新転送」の設定に「おまかせ更新」という項目を追加。これを選択することで同機能を利用できる。

同機能は、ドラマやバラエティ番組など毎週定期的に放送されるようなコンテンツでの利用を想定したもの。視聴済みの回をおかえり転送すると同時に、BDレコーダー内にある未視聴の回をおでかけ転送するといった使い方ができる。なお、未視聴の回がBDレコーダーに複数溜まっているような場合は、その分をまとめて転送する。

転送先として対応する機器は、2008年秋モデル以降の“Walkman”と、PSPおよびPSP go（ver.6.2以降）。対応機器の拡大予定については現時点では未定だという。

■Wチューナーモデル全機種がスカパー！HD 連動録画に対応

Wチューナーモデルである「BDZ-RX105」「BDZ-RX55」「BDZ-RX35」の3機種は、「スカパー！HD」連動録画が可能。スカパー!HDチューナーとレコーダーをLANで接続するか、クロスケーブルで直接つないで、スカパー！HDチューナーのEPGから録画予約を行うと、LANを通じて予約情報が転送され、録画が実行される。なお、前述のように新型リモコンにスカパー！HDチューナー用の切り換えボタンが新たに用意されている。

加えて、DLNA機能「ソニールームリンク」にも上記3機種が対応。Wチューナーモデル全てがスカパー！HD 連動録画とルームリンク機能に対応した。