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CES2009レポート

<東芝プレスカンファレンス>CELL TVの詳細を明らかに − 2010年には4K2Kモデルも投入予定

公開日 2009/01/08 09:36 Phile-web編集部・風間
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■REGZA新モデルを国内に先駆けて発表 − 最上位機はLEDエリア駆動

さらに同社は、北米向けの液晶テレビ“REGZA"新モデルを発表した。ラインナップは、下位からXV645シリーズ、ZV650シリーズ、SV670シリーズの3シリーズが用意される。北米と日本ではラインナップ展開が異なるが、これらの新機種に搭載された新技術は、日本の春モデルにも応用されるものと思われる。

プレゼンテーションの途中、REGZA新機種が次々に紹介された

XVシリーズは、超解像技術「Resolution+」、国内では“おまかせドンピシャ高画質"でおなじみの自動映像調整機能「AutoView」などを搭載。さらに、映像処理機能は新たに「Pure 5G」を搭載し、14ビットの階調処理が可能。また、クロマエンハンサーやシャープネス処理なども新しくなっている。パネル駆動は120Hz。発売は5月を予定しており、40/46/52V型を用意する。デザイン上のコンセプトは“Bottom Deep Lagoon"で、スピーカーが隠れているのも特徴だ。

40XV640

XVシリーズの概要


14ビット階調処理技術「PURE 5G」を搭載
ZVシリーズは「CleaScan 240」という新たな残像低減処理技術を搭載。パネル駆動自体は240Hzではなく120Hzだが、画面の一部に黒挿入を連続的に行うことにより、240Hz駆動相当の動画ボヤケ低減効果が得られるという。さらに、サウンド面ではドルビーボリュームを搭載。USB端子を備え、JPEGやMP3、MPEG1/2、DivXなどの再生が行えるほか、SDメモリーカードスロットも装備し、カード内のJPEG映像を表示することもできる。さらに、画質調整では「Expert Mode」を備え、R/G/B/のゲインやオフセット調整、バックライト調整などが行える。画面サイズは42/47/55V型を用意し、4月に発売する。

47ZV650

ZVシリーズの概要

最上位シリーズ「SV」の最大の特徴は、REGZAとして初めてLEDバックライトを搭載し、エリア駆動にも対応したこと。これにより100万対1という高コントラストを実現した。

47SV670

SVシリーズの概要


SVシリーズにはLEDバックライトが搭載されている
■北米でのシェアはサムスン、ソニーに次ぐ3位に

プレスカンファレンスでは、東芝アメリカ社のTV事業担当バイスプレジデントのスコット・ラミレス氏が、REGZAブランドの好調ぶりをアピール。直近の北米での販売シェアはサムスン電子、ソニーに次ぐ3位で、10%程度のシェアを獲得しているという。販売台数では2007年度比で2倍以上になったというから、その躍進ぶりはめざましい。

2007年末から2008年末にかけての液晶テレビのシェア。東芝は緩やかな上昇基調にあり、直近のシェアは10%を超えている

液晶テレビの需要予測。プラズマテレビに比べ、堅調に台数が増加するものと予想している

また、「プラズマ陣営はここ数年でほとんど販売数量が変わっていない。一方の液晶テレビは確実に増えており、現在では、薄型テレビの80%以上を液晶テレビが占めている」と話した。

さらに超薄型モデルをラインナップしていないことについては、「この経済環境の中、超薄型であることに対して消費者が追加投資を行うか疑問だ。現在の薄型テレビが厚すぎると、だれが不平を漏らしているというのか」と反論した。

ラミレス氏はプレゼンの最中、CRTから薄型テレビ、そしてREGZAへと辿る進化の流れを、人間の進化になぞらえて爆笑を誘った

なお、現地時間の1月8日から開場するラスベガス・コンベンションセンターの同社ブースでは、CELL TVのデモや新REGZAの展示などが行われる予定。追加情報をお届けする予定なので、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい。

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