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東芝が経営方針を公表 − HD DVDは187%の年平均成長を目標に

2007/04/12
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(株)東芝は本日、経営方針説明会を開催した。ここでは資料をもとに、その内容を紹介していこう。

まず2006年度の見通しでは、売上高が7兆円と前年度比10.3%の伸びを記録し、過去最高となった。営業利益は2,500億円と3.6%伸びた。

2006年度の見通し

売上高・営業利益の計画

その上で経営方針として掲げたのは、「利益ある持続的成長の実現」「イノベーションの乗数効果の発揮」「CSR経営の遂行」の3点。特に持続的成長の分野では、「攻めの経営を継続」するとした。2009年には8.7兆円、営業利益は4,000億円を目標として掲げている。

今後の経営方針

2009年の目標経営数値

テレビやPC、HD DVD機器を要するデジタルプロダクツ事業の売上高は、主に海外で売り上げを伸ばす計画。06年度に70%だった海外売上高比率を、09年度には75%に引き上げる。同事業の売上高は、06年度は2兆7,800億円だが、09年度は3兆4,300億円に引き上げる予定。営業利益率は0.5%から1.6%に改善させる計画だ。

同事業では、06年度から09年度の年平均成長率を、PC事業は7%、テレビ事業は11%と設定しているのに対し、HD DVDプレーヤー/レコーダー事業は実に187%を目標にしている。09年度のHD DVD事業の目標売上高は2,000億円となっている。


デジタルプロダクツ事業の見通し
さらに、デジタルメディアネットワーク社やモバイルコミュニケーション社、PC&ネットワーク社、東芝テックなど、デジタルプロダクツを担当しているカンパニー・グループ各社の垣根を取り払い、商品企画のワーキンググループを組織する計画も発表。これにより優れた商品やコスト競争力のある商品を創出する、と説明している。

全体的に、収益面では電子デバイス事業の寄与を強く期待しているようで、09年度には2兆3,300億円の売上高に対し、営業利益率は8.6%を目標にしている。同事業だけで実に2,000億円以上の営業利益を得る考えだ。具体的には、1兆円以上を半導体事業に投入するほか、NAND型メモリーの新製造棟計画を織り込んでいる。

(Phile-web編集部)

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