「初代機以来の革命」−アップルCEOのジョブズ氏が「iPod nano」をアピール

2005年09月08日

iPod nanoを持つジョブズ氏
別項でお伝えしたように、アップルはポータブルオーディオプレーヤーの新モデル「iPod nano」を発表し、国内でも即日発売を開始した。

今回の発表はアメリカで行われ、いつものように同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏の巧みなプレゼンテーションにより、新製品の特徴や機能などが紹介された。日本国内でも発表会がビデオ上映されたので、その模様をご紹介しよう。

プレゼンテーションの冒頭、ジョブズ氏は、iTunes関連の最新データを発表した。それによれば、iTunes Music Store(iTMS)では、これまでに5億曲がダウンロードされ、1日あたり約180万曲が新たに販売されているという。米国におけるiTunesのシェアは非常に高く、82%にも達する。

iTMSの新たな動きとして、「ハリー・ポッター」シリーズのオーディオブックが、6巻合わせて提供されることも明らかにされた。iTMSだけの独占販売となる。


ロンドンにいるマドンナとビデオチャット
また、マドンナの楽曲の販売を開始することも発表。これまで彼女が発売した15枚のアルバムなど、多くの楽曲が提供される。ロンドンにいるマドンナをビデオチャットで呼び出し、会話する一幕もあった。

その後、本日からダウンロード提供を開始した「iTunes 5」を簡単に紹介した後、プレゼンテーションはいよいよ本日のメインテーマに移った。

まずは、米モトローラが開発した“iTunesケータイ”が披露された。製品名称は「ROKR」で、PCとUSB接続し、楽曲を最大100曲転送できる。


MOTOROLA「ROKR」
「iTunes」機能にワンタッチでアクセスできるボタンを用意し、使い勝手を高めた。また、音楽再生中に電話がかかってくると再生を一時中断し、電話を切ると再び再生する機能も備えた。

なお、本機の販売は米国の携帯電話キャリア大手であるシンギュラー・ワイヤレス社が行う。

モトローラのモバイル担当社長であるロン・ギャリック氏も登場。ギャリック氏は、「もともとモトローラ(Motorola)という名前は、車載用の製品を作っていたことから付けられたもの。ポータブルに持ち歩く製品は我々の得意分野」とアピールした。

また、シンギュラー社のCOOを務めるラルフ・ド・ラ・ベガ氏もステージに上がり、同社の戦略を説明した。ベガ氏は、「これまで様々な噂が流れていたが、今日から噂が終わり、音楽がスタートする」と高らかに宣言。屋外広告やテレビCMなど、「最大の宣伝活動を行う」と述べた。

その後、いよいよ「iPod nano」が発表された。ジョブズ氏は、まずiPodとPSPの販売台数を比較。「今年、iPodは600万台、PSPは200万台を販売した。PSPも人気のある商品だが、iPodはさらにその上を行く」とアピール。また、新たにホンダ、アキュラ、アウディの3社が、カーオーディオをiPodに対応させると発表し、「2006年にアメリカで販売される乗用車のうち、30%がiPod対応になる」と語った。

ジョブズ氏は、「iPodでは『1000 songs in your pocket』がキーワードだった」と語りながら、デニムパンツの右ポケットをまさぐり、「ここはiPodを入れておくポケットなんだけど、何も入ってないな」ととぼける。しばらくして、「あれ、このポケットは何だろう」とコインポケットに手を伸ばし、中から「iPod nano」を取り出すと、会場から大きな拍手が上がった。


人気ラッパーのカニエ・ウェスト氏も登場
ジョブズ氏は、「この小ささを実現するために、たくさんの人が、何ヶ月も努力した」と感謝の念を述べつつ、本機の性能を一つ一つ説明していった。詳細についてはこちらを参照されたい。説明の中でジョブズ氏は、「初代のiPod以来最大の革命と言える新製品だ。iPod nanoは世界一人気のあるポータブルオーディオプレーヤーになるだろう」と語り、本機の出来栄えに自信を示した。

プレゼンテーションの最後には、グラミー賞11部門にノミネートされ、3部門を受賞した人気ラッパー、カニエ・ウェストが登場。iTMSで現在最もダウンロードされている楽曲を含め、2曲を披露した。

(Phile-web編集部)

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