アップル、“鉛筆より薄い”4GB/2GBのメモリーDAP「iPod nano」を発売

アップルコンピュータは、同社ポータブルオーディオプレーヤーの新製品として、「iPod nano」を発表。国内でも本日から発売を開始した。

■「iPod nano」

「iPod nano」は、フラッシュメモリーを内蔵した小型のポータブルオーディオプレーヤー。メモリー容量は4GBと2GBを用意する。価格は4GBが27,800円、2GBが21,800円（いずれも税込）。ボディーカラーはブラックとホワイトの2色をラインナップする。これまで通り、MacとWindowsの両方に対応する。

容量や価格からも分かるとおり、「iPod nano」はこれまでの「iPod mini」の代替シリーズとなり、「iPod mini」はすでに生産を終了している。

サイズは非常に小さく、外形寸法は40W×90H×6.9Dmm。質量は42g。同社では、奥行きの6.9mmについて「標準的な鉛筆より薄い」としている。

小型ながら、1.5インチのカラー液晶ディスプレイやクリックホイールなど、iPodの機能をフル搭載。DockコネクタもこれまでのiPodやiPod miniと同じものを底面に装備する。

音楽再生はもちろん、写真データの表示も行える。実際に写真を表示すると、表示のレスポンスはiPodに比べて格段に速い。これにはフラッシュメモリーのアクセススピードの高さが寄与しているという。

さらに、本機独自の機能として、メニューの「Extra」内に、世界時計やストップウォッチ、スクリーンロック機能などが用意された。スクリーンロック機能は4桁の数字で本体へのアクセスをロックする機能で、万が一数字を忘れた場合も、シンクするPCと接続すれば操作が可能になると言う。なお、これらの機能を、既存のiPod用に提供する予定は「今のところ無い」（アップルの説明員）とのこと。

電源は内蔵のバッテリーを使用する。駆動時間は、音楽再生時で最長14時間、写真のスライドショーをBGM付きで行った場合で最長4時間。

PCとの接続はDockコネクターを介して行うが、PC側の端子はUSB2.0が推奨されている。

本機の登場に合わせ、専用のアクセサリーも用意される。本機の底面に直接接続する「ネックストラップ付きヘッドホン」や、運動時に便利な「アームバンド」、ゴム素材で作られた専用ケース「Tube」などが販売される。「Tube」は、nanoと合わせると「ナノチューブ」となり、ネーミングも洒落が利いている。被せたままクリックホイールの操作が可能で、透明、ピンク、ブルー、パープル、グリーンの5色をセットで販売する。

■「iTunes 5」

さらに同社は、本日より音楽管理ソフト「iTunes」もバージョンアップし、「iTunes 5」の無償ダウンロード提供を開始した。

ユーザーインターフェースの面では、メニューバーなどをより狭くし、スマートな印象にした。また「検索バー」を新たに加え、検索機能を強化した。また、プレイリストをフォルダで整理する機能も用意された。

さらにWindows版には、Outlookのカレンダーや、OutlookまたはOutlook Expressのアドレス調をiPodと自動的に同期させる機能が備わった。

さらに、音楽ダウンロードサービス「iTunes Music Store」も機能を強化。子供がアクセスできる音楽やポッドキャストを親が決定できる「ペアレンタルコントロール」が追加されたほか、トップページで、各ジャンルのおすすめ商品が手軽に見られるようにするなど、デザインを工夫した。

【問い合わせ先】
アップルストア
0120-27753-1

（Phile-web編集部）