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パイオニア、「ピュアブラックパネル」搭載の第6世代プラズマテレビ

公開日 2005/07/21 17:24
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パイオニア(株)は、新たに「ピュアブラックパネル」を搭載し、黒の表現力を高めたプラズマテレビ“ピュアビジョン”3モデルを9月上旬より発売する。

新製品の型番、価格と発売日は以下の通り。
・50V型「PDP-506HD」¥748,000 9月上旬
・43V型「PDP-436HD」¥598,000 9月上旬
・43V型「PDP-436SX」¥568,000 10月上旬

PDP-506HD

PDP-436HD

PDP-436SX

「PDP-436SX」のみチューナー内蔵型のワンボディタイプで、506HDと436HDはチューナーとセレクター部を別筐体にしたセパレートタイプ。いずれも地上/BS/110度CSデジタルチューナー、地上アナログチューナーを装備する。デジタルチューナーは1基ずつのみで、ダブルチューナーではない。

新開発の「ピュアブラックパネル」で高画質化と省エネ化を両立

今回の新製品は、同社が1997年にプラズマテレビを市販して以来、第6世代目のモデルとなる。最大の特徴は、新開発のパネル「P.U.R.E. Black Panel(ピュアブラックパネル)」を装備したことだ。

新パネルでは、プラズマが放電するリブ構造部と保護膜の間に「高純度クリスタル層」を挟むことで、
・22%の発光効率向上
・暗輝度の大幅低減
・片側駆動の実現
という3つのベネフィットを実現。発光効率を上げることで省電力でも明るく鮮明な映像が可能になり、低消費電力化が可能になる。また暗輝度を引き下げることで暗コントラストは506HDで業界最高の4000対1となり、引き締まった黒を再現できるようになった。

高純度クリスタル層を採用したことによるベネフィット

前モデルでは上部にも駆動回路があったが、新製品では下部に統合され、片側駆動を実現した

片側駆動というのは、通常製品ではパネルの上下に駆動回路を設けていたものを、駆動を高速化することにより片側だけで駆動することを可能にした技術で、これにより低消費電力化が図れる。43V型モデルで比べると、前モデル435HDの消費電力が421Wだったものが、今回の436HDでは298Wと約30%の削減に成功している。ピュアブラックパネルにより高画質化と省エネ化が同時に実現した格好だ。

省エネでは、年間消費電力量が業界最小となっていることにも注目したい。436SXでは289kWh/年、506HDでは398kWh/年となっている。


ダイレクトカラーフィルターを搭載することでフォーカス感が悪化することを防ぐ
もちろん、昨年から搭載して好評の「ダイレクトカラーフィルター」も採用。前面フィルターのガラスを削除することで、多重反射によるボケや外光反射の低減、色再現性の向上を実現している。また、ガラスを無くすことで軽量化も可能となり、どのモデルも同サイズ内で業界最軽量となっている。

高画質回路も新たに開発した「P.U.R.E. DriveII」を搭載。新たに採用したフレックスCLEAR駆動法では、映像の特徴を分析し、階調表現力の配分を自動的に最適化することで、より階調表現力を高めている。また「アクティブDRE(ダイナミック・レンジ・エキスパンダー)」でも、映像の特徴を分析し、ダイナミックレンジと輝度ピーク、暗部の階調、映像の陰影描画を最適化する。また、従来からのカラーマネージメント機能、DNR、MPEG-NRなども性能をさらに高めた。

パイオニア製品らしく音質にもこだわった。従来製品で要望の多かった、声の帯域の表現力を高めるべく、新開発のユニットとスリムスピーカーを搭載。高音質番組のハイファイ再生とアナウンサーの声の聞き取りやすさを両立した。

使い勝手の面では、デジタル放送のEPGデザインを一新。高精細なプラズマに合わせ、8チャンネルの番組情報を同時に表示できるようにしたほか、フォントなども見直して視認性を高めた。なお、アナログ放送のEPGはGガイドに対応する。

8チャンネルの情報が一覧できる新EPG

506HD/436HDに付属する外付けのAVCステーション部

リモコンは2種類を付属(436SXを除く)

リモコンは従来通り、フル機能が使える「ダイレクトリモコン」とシンプルな「シンプルリモコン」の2種類を付属。またHDMI端子も1端子装備し、将来性にも配慮した。ただし一体型の436SXはダイレクトリモコンのみで、HDMI端子も装備しないので注意が必要だ。

デザイン面では、いままでのシンプル&クリーンなイメージを継承しながら、新たに“Less Element”要素を盛り込み、普遍的なデザインをさらに推し進めた。

スピーカー内蔵ラックなどもラインナップ


B-06とHTP-06
“ピュアビジョン”シリーズとデザインを合わせたフロントスピーカー内蔵ラック「B-06」と、B-06専用のホームシアターシステム「HTP-06」の2モデルも9月上旬より発売される。価格はB-06が106,000円、HTP-06が65,000円。

B-06は黒のピアノフィニッシュで、7回に及ぶ塗装が施されている。ラック内部にフロント左右のスピーカーを内蔵。中央部にはHTP-06のセンタースピーカー部を収納できるスペースを設けている。

HTP-06はセンタースピーカー、ワイヤレスリアスピーカー、5.1chアンプ内蔵サブウーファー、セパレートタイプのディスプレイ部、リモコンのセット。

サブウーファーのアンプ部にデコーダー機能も装備し、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、DTS、MPEG-2 AACなどのデコードが行える。

ワイヤレスリアスピーカーへは2.4GHzのデジタル伝送で音声を飛ばす。また「ダイレクトディフィーズ」音場技術によりリアルなサラウンドを実現している。

本シリーズの発表会や質疑応答の模様などは別項でお伝えする。


【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL.0070-800-8181-22

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
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  • 発売日上記参照
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<PDP-506HD>
●画面サイズ:50V型 ●画面解像度:1280×768 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:ビデオ入力3、S2入力3、D4入力2、HDMI端子1、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送出力1、ヘッドホン出力1、音声出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、ビデオコントロール1、i.Link端子2、LAN端子1、電話回線端子1、コントロール端子1、PCカードスロット1 ●システム消費電力:358W ●外形寸法:<ディスプレイ>1224W×717H×92Dmm <メディアレシーバー>420W×90H×299Dmm ●質量:<ディスプレイ>31.8kg <メディアレシーバー>4.4kg

<PDP-436HD>
●画面サイズ:43V型 ●画面解像度:1024×768 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:ビデオ入力3、S2入力3、D4入力2、HDMI端子1、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送出力1、ヘッドホン出力1、音声出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、ビデオコントロール1、i.Link端子2、LAN端子1、電話回線端子1、コントロール端子1、PCカードスロット1 ●システム消費電力:308W ●外形寸法:<ディスプレイ>1076W×632H×92Dmm <メディアレシーバー>420W×90H×299Dmm ●質量:<ディスプレイ>25.8kg <メディアレシーバー>4.4kg

<PDP-436SX>
●画面サイズ:43V型 ●画面解像度:1024×768 ●受信チャンネル:地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●入出力端子:ビデオ入力3、S2入力3、D4入力2、D-Sub15ピン入力1、デジタル放送出力1、ヘッドホン出力1、音声出力1、サブウーファー出力1、光デジタル音声出力1、ビデオコントロール1、i.Link端子2、LAN端子1、電話回線端子1、コントロール端子1、PCカードスロット1 ●システム消費電力:293W ●外形寸法:1076W×696H×116Dmm ●質量:31.8kg

<B-06>
●外形寸法:1410W×480H×450Dmm ●質量:48kg

<HTP-06>
●外形寸法:<サブウーファー>200W×375H×437Dmm <ワイヤレスリアスピーカー>461.5W×176.5×95Dmm <センタースピーカー>270W×90H×100Dmm ●質量:<サブウーファー>9.0kg <ワイヤレスリアスピーカー>2.9kg <センタースピーカー>0.8kg