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ツアーを通してみんなで作り上げていくアルバム

ORANGE RANGEのキーマンNAOTOさんに聞く、最新作『ELEVEN PIECE』のこだわり

公開日 2018/09/03 12:13 季刊Net Audio編集部
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ーー ハイレゾの醍醐味のひとつは、ミュージシャンが作りたかった音をリスナーも共有することができる、というところがありますね。レコードも過去にリリースされていますが、アナログはまた違ったところはありますか?

NAOTO アナログのイメージは広いし、低音もリッチ。実は普段、好んでアナログをよく聴いているんです。ちゃんと手入れしたレコードを聴いたら、家ではCDを聴かなくなっちゃいます。

ーー 沖縄はレコードショップも結構あるんですか?

NAOTO いや、amazonですね(笑)。あと東京にきたらHMVに行ったり、年に一回アメリカかロンドンに行くことにしているのですが、そこでまとめて買って来ます。

ーー これまで聴いて来たアルバムのなかで、ハイレゾで聴いてこの作品好きだな、新しい発見があったなという曲はありますか?

NAOTO Beckの『モーニングフェイズ』それに、マッシヴ・アタックの『ヘリゴランド』はもうめっちゃお気に入りです。CDももちろん持っているんですけど、ハイレゾで聴くと、明らかにモノが違う。アナログもまた違って、素晴らしいです。これは感覚でしかないんですが、単純に「でかく」感じるんです。低音も出てるだけでも気持ちいいし、BeckはCDだとデコボコしてるミックスだと思ってたんですけど、そのデコボコした感じがキャラとしてまとまっている、という感じです。あとリヴァーヴも長い作品で、そのリヴァーヴがとても気持ちいい。曲も素晴らしいので、ぜひ聴いてほしいです。

ーー これから約半年間に渡るツアーが始まります。

NAOTO 僕たち全国各地に行くんですけど、最近は県庁所在地を外すようにしていて。あえてそういうみんなが行かないようなところでやるようにしてるんです。それに、地元の学生やダンススクールの生徒と近年コラボしています。そういうのがツアーで地方に行く意味だと思いますね。2014年から始めたのですが、このスタイルは今回もやろうと思っていて、その場でみんなで一緒に作って行く、ということを考えています。この間ヴォーカルのHIROKIに言われて気がついたんだけど、アルバムって出したら終わりじゃなくて、みんなでライヴで楽しく歌って、やっと曲が完成するんだ、って思うんです。ツアーをやっている間に、演奏も変わってくる。完璧なショウを見せるというより、みんなで作って行く感じですね。これから全国回るのが、本当に楽しみです。

ーー ツアー、楽しみですね! 本日はありがとうございました。

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