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「aiwaの魂を残していく」

新生「aiwa」ブランドで変わること、変わらないもの − アイワ三井社長・中村取締役インタビュー

構成:編集部 風間雄介

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2017年06月29日

品質に定評ある「十和田オーディオ」が母体

−−今回新設されたアイワ株式会社は、十和田オーディオが設立した会社ですね。

三井はい。ですが最初は「十和田オーディオ」という名前をできるだけ出さずにやっていこうと思っていたんです。もともと十和田オーディオはEMS(電子機器受託生産サービス会社)なので、いろいろなお客様の製品の製造サービスを提供しています。そのEMSが固有ブランドを持つということが、本業のEMSに与える影響を懸念していたんです。

ところが今回の報道で、十和田オーディオという名前が出まして。結果としてですが、十和田オーディオのコアなファンの方がいらっしゃって、そこから情報が拡散した部分もあったようです。

十和田オーディオは、某総合AVメーカーさんのラジオの製造からスタートした会社でして、「某社のラジオといえば十和田オーディオ製の性能がいいよ」というような、ラジオマニアの方々の反応がありまして。そのように十和田オーディオを認知している方々が「十和田オーディオが作るなら安心じゃないか」とツイートしてくれたり、情報が先行しているかたちではあります。

−−aiwaブランドを再ローンチした経緯を改めて教えていただけますか。

三井今回aiwaブランドを再出発させた経緯ですが、十和田オーディオが次のビジネスを今後展開していくうえで、商品のコアになる部分の開発に踏み込むのか、あるいは自社ブランドを作って展開するか、という議論がありまして。その議論の結果「自社ブランドを展開しよう」ということになりました。

最初は「『十和田』をブランド名にしたらどうだ?」という声もありました。海外で漢字が流行っていることもありますし。ですが十和田は地域名称ですし、十和田市という自治体もあります。また無名のブランドを一から立ち上げるのは、莫大な労力や時間、費用がかかります。そういった中で、我々が使うことのできるブランドはないかと考えたときに、aiwaというブランド、名前が浮上してきました。

中村ここからのお話は交渉ごとなので詳しくは申し上げられませんが、ブランドの譲渡を受ける機会に恵まれた、ということですね。

1989年から長期にわたってアイワに在籍した中村取締役

「aiwaの魂を残していく」

−−新生aiwaの生産は、いわゆるODMが中心になるのでしょうか。

三井はい。当初は、製造現場で品質を磨いてきた、我々の目利きの力を使って、世の中の優れた商品技術を引っ張り出していくことを行っていきます。

4K液晶テレビは43型、49型、55型の3サイズを販売予定

はじめはODM調達を行うわけですが、我々の無形の資産である、長い間最終製品を作ってきたノウハウを活かし、そこに「aiwaの文化を、魂を残していこう」と。たとえば音にこだわる部分であるとか、いろいろな味付けの部分などですね。自社開発、自社設計を行うにはもう少し時間がかかると思っています。

手頃だが品質の良い「安心して買えるブランド」を

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