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インタビュー

【特別企画】DSD 11.2MHzにも対応するハイスペック機

開発者が自ら明かす、JVC “CLASS-S”のハイエンドポタアン「SU-AX01」高音質化の秘密!

土方久明

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2016年12月15日
JVCケンウッドの「CLASS-S」に、イヤホン「WOOD inner」3機種とポータブルヘッドホンアンプ「SU-AX01」が新モデルとして加わった。WOOD innerの開発者インタビューをお届けした前回の記事に続き、今回は新型ハイエンドヘッドホンアンプ「SU-AX01」の開発者、美和康弘氏へのインタビューの模様をお伝えしたい。

「SU-AX01」の開発者、美和康弘氏に話を訊いた

■『基板が美しい』ハイスペックポタアン「SU-AX01」

土方:この新型ポータブルヘッドホンアンプ「SU-AX01」は、イヤホン「WOOD inner」とともに大注目の製品ですが、まずはコンセプトから説明して頂けますか?

SU-AX01

美和:SU-AX01は近年注目されてきたハイレゾを始めとする配信コンテンツ、特にDSDを始めとする高スペックフォーマットに対応するDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプです。位置付けとしては「SU-AX7」の上位モデルにあたります。

JVCケンウッド メディア事業部 技術統括部 技術2部 1グループ チーフ 美和康弘氏

土方:「SU-AX7」は音質に定評がある人気モデルです。“後継機”ではなく“上位機”ということでユーザーの選択肢が広がったわけですね。

SU-AX7も販売を継続する

美和:はい、本製品はSU-AX7ご使用いただいているお客様から寄せられた数多くのフィードバックを反映させています。まずは本機の内部をご覧になって下さい。今回特に力を入れたのがアンプ部です。

土方:私も数多くのポータブルアンプの基板を見てきましたがこれは美しいですね。DAC段の後、左右独立して信号が流れている設計に見えます。

非常に美しい基板レイアウト

美和:DAC以降のアナログ段は全てフルバランス構成とした上で、左右独立かつシンメトリー構成になっています。フルバランスのメリットを生かすためボリュームは新たに高精度電子ボリュームを搭載しています。通常のボリュームで発生しがちな、ギャングエラーと言われる低いボリューム位置での左右音量差が発生しません。

土方:ヘッドホンは感度が高いので小音量時などで左右の音量差を時々感じることがあります。原理的にそれが発生しないのですね。基板を見ると電子ボリュームが左右独立で搭載されていて感心します。

美和:特にバランス構成になるとプラスとマイナスの誤差も音質に大きな影響がありますが、電子ボリュームを採用することでそれを解消できました。またボリュームも左右独立で搭載することにより、音像定位や空間表現力がより向上しています。加えて、アンプ部の電源や、ヘッドホン端子までも左右独立で搭載するなど徹底しています。

■アナログ段への物量投入で定評あるDACチップの良さを引き出す

土方:SU-AX01の基板はまるでホームオーディオのハイエンドアンプのように見えます。これだけでも見応えがありますね。DACチップには何を使っているのでしょうか?

据え置き環境では「ハイインテンシティモード」でさらに高音質に

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