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「ワンパターンでもWOWと繰り返す」

<IFA>ソニー平井CEOに聞いた「AI」「IoT」「ホームオーディオ」「音楽配信」

公開日 2016/09/03 06:00 編集部:風間雄介
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−−−今回のプレスカンファレンスは、Xperiaの時間が非常に長かった。その意味合いを改めて教えて欲しい。

どこにハイライトするかということで、ちょうどXperia XZなどがあったので、そこを厚く表現した。また、Xperia earの進捗も報告したかった。モバイルビジネスに対するコミットメントを紹介する、良い機会ではないかと考えた。

−−−携帯電話マーケットでは、全体的に、日本を含めフラグシップが厳しくなってきている現状がある。これについてはどう考えているか。

ソニーでは現行商品を含め、高価格なものが高い評価を得ている。付加価値の取れるところでビジネスをやろうというのが方針だ。

たとえば、ソニーの持っている撮影・撮像技術を徹底的に盛り込んでいくということだ。

それでサイバーショットが1台売れなくなっても、ソニーのスマートフォンに代えて頂く。そのために惜しみなく技術を投入する。ほかのカメラメーカーさんはスマートフォンをやっていないから、そこが我々のアドバンテージになる。

「サイバーショットが1台売れなくなっても、最高のカメラを積んだXPERIAを買って頂く」と平井CEO

−−−AIとロボティクスについて、たとえばテレビに埋め込んでいく可能性など、今後の商品コンセプトを聞きたい。

ロボットというのはあくまで一例。エアロセンスもその可能性の一つ。だからテレビなどに実装していくのも十分考えられる。

ロボットと言ってもいろいろあって、産業用ロボットもあるし、ロジ周りにも応用できる。介護ケアもある。非常に応用範囲が広い。

−−−ハイレゾの、一般層への普及状況を教えて欲しい。

国内については、売上ベースで2016年は4割を超えたいというのが目標で、達成できそうだ。海外については今年、2割程度を見込んでいる。

−−−ネット配信をやってきたが、それについて詳しく教えて欲しい。

ネット配信とはPS関連のことだろうか。Playstationのネットワークビジネスは堅調だ。来週にはPlaystation Meetingがあるので、そこでくわしい話が出来ると思う。ある程度SIEに任せている部分もある。

少し古い数字だが、PSNには6500万の会員さんがいらっしゃる。またネットワーク収入も、この1Qのビジネスセグメント全体の46%を占めるまでに成長した。

Playstation Vueなどは、いまは投資ベースの段階。コンテンツを増やして魅力を高めている段階だ。

とにかくネットワークのサブスクライバーというのは、ソニーにとってたいへんな資産だ。なんでもかんでもマーケティングに使うわけではないが、優位性を出していきたい。

−−−イギリスのEU離脱、ブレグジットによる影響はあるか。

ブレグジットの影響については、まだ実際に離脱するのが先と言うこともあり、いまのところ直接ネガティブな影響が出ているということはない。今後も注意深く見ていきたい。(粂川氏)

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