新製品批評
Phile-web >> 製品批評 >>東芝液晶テレビ 37LZ150



本機のもう1つの大きな特徴は、ハイビジョンネットワークの実現にある。近い将来に策定予定の家庭内ネットワーク規格DLNA(Digital Living Network Alliance)を見据えた内容で、家庭内LANでのハイビジョン伝送を世界で初めて実現している。汎用LAN端子と、LAN HDD専用端子を装備し、LAN HDD(LAN端子を備えたHDD)に、ハイビジョンストリーム録画が可能だ。デジタル放送の録画は、著作権保護のため暗号化され、本機のみで再生できる。

アナログ放送は暗号化なしで録画でき、PCなどとAVコンテンツの共有が可能だ。ブロードバンドルーターやPCとLAN接続すれば、PCのHDDに録画されたアナログ放送をリビングにある本機で視聴したり、本機でHDD録画したニュース映像を、仕事部屋のPCで視聴する、といった使いこなしができる。このほか、電子メールでの番組録画予約やWEBブラウザなど、多彩なネット機能を搭載している。

ネット機能というと、難解に思えるかもしれないが“レコーダー要らずのハイビジョン録画機能”と捉えると分かりやすいだろう。本機とLAN HDDをLANケーブルでつなぐだけで、ハイビジョンを無劣化でHDDに長時間録画できるのだ。LAN HDDはPC周辺機器メーカーから発売されていて、300GBのHDDを使えば、約30時間以上のハイビジョン録画ができる。ハブで分岐すれば、HDDを最大8台まで増設することが可能だ。

ネットワークハイビジョン録画
市販のLAN HDDを接続すればデジタルハイビジョン放送のストリーム記録が可能(最大8台まで増設可能)。また、画質レートを変換することで長時間録画にも対応できる


さらにUSB端子とSDメモリースロットも装備し、デジカメ静止画のテレビ表示や、USBキーボードの接続も可能。SDカードにテレビ番組をMPEG4録画することもでき、このSDメモリーカードを携帯電話やモバイル放送端末などで視聴できる。本機のEPGから予約した情報を、DVDレコーダーのLAN端子を装備したRDシリーズに転送できる「テレビdeナビ」機能もRDユーザーに重宝する機能といえるだろう。

操作画面
新世代テレビを象徴するGUI「face net」のトップメニュー 進化したEPG(電子番組表)。6チャンネル5時間表示を採用して見やすさを追求している




これらの新機能を操るために本格的なGUI「face net」を搭載している。目的別に選べるメインメニューや、録画番組の一覧リストなど、フレンドリーな画面操作を実現。EPGも進化していて、表示フォントサイズを3段階で選べ、最大6チャンネル×5時間表示を実現している。番組検索はとても高速で、ここにもメタブレインの威力が感じられる。デジタル放送EPGのほか、RDシリーズでお馴染みのDEPGにも対応し、地上アナログ放送もEPG予約できる。本機を選べば、高画質とともに近未来のホームAVネットワークも手にすることができる。テレビも将来の拡張性まで考えて選ぶ時代になったといえそうだ。

CONTENTS
・東芝 薄型大画面液晶テレビ「新・beautiful “face”」誕生
・これがデジタル新頭脳「meta brain」のすべてだ
・世界初!HDDのLAN伝送が可能 ハイビジョンネットワークを実現
LINK