新製品批評
Phile-web >> 製品批評 >>東芝液晶テレビ 37LZ150



「今までとは明らかに違う。テレビはここまでインテリジェントに進化した!」というのが37LZ150に触れた感想だ。本機は、最新の高画質回路やネット機能を搭載した新世代の液晶テレビだ。今までとはどこがどう違うのか?新生ビューティフル“フェイス”が切り開いた新しいAVネットワークの世界を探ってみよう。


37LZ150は、東芝「新・beautiful “face”」液晶テレビシリーズの最上位モデルである。地上アナログチューナーのほか、地上・BS・110度CSデジタルチューナーを搭載し、37インチの液晶表示(1366×768ピクセル)が可能だ。HDMI端子もしっかり装備している。「40インチクラスまでのフラットテレビは液晶で、50インチクラスは来年度に登場予定のSEDを採用する」という東芝のロードマップからすると、液晶はSEDと共に重要な位置を占めるデバイスといえる。その戦略を具現化した本機は、従来の液晶テレビを凌駕するクオリティと次世代機能を備えた野心作に仕上がっている。

リムフレームフォルム
メガネのフレーム(リム)をイメージしたデザインはリッチな質感と知性を感じさせる。リビングのモダンインテリアにもさりげなく調和するだろう
奥行きはわずか10.9cm
奥行きわずか10.9cmの薄型デザインを実現。置き場所を選ばないスマートなセッティングが可能だ
スイーベル機能を採用
左右それぞれに15度ずつの角度調節ができるスイーベル機能が採用されている
次世代リモコン
テレビも変わればリモコンも変わる。従来にない高速レスポンスが特徴。立てた状態でも使えるように2つの送信部を設けている
HDMI端子
LZ150シリーズはHDMI入力端子を搭載している
2つのLAN端子
LZ150シリーズは汎用、LAN HDD専用それぞれに2つのLAN端子を搭載する。2つのi.LINK端子も備えている

本機のインテリジェント性の高さを端的に表すのは、内蔵されたAV&ネットワーク統合ボード「メタブレイン」である。本ボードは、液晶とSED共通のプラットフォームとなる新世代のTV回路だ。その目指すところは、従来以上の高画質、ハイビジョンネットワーク、イージーオペレーションの実現にある。このため、本ボードは従来のテレビ回路を大きく超える機能を備えている。同社製64bit CPUを2つ搭載し、256MBの高速なメインメモリーを搭載。ネット回路やMPEG回路、各種インターフェースなどを装備し、OSはネットワークに強いリナックスを採用。これらを集中的に制御する高度なソフトウエアを搭載している。まさにPCに迫るボードといえるが、異なる部分は機能をAV&ネットワークに特化している点にある。

【37LZ150 仕様】●受信チャンネル:地上アナログ放送、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送 ●画素数:314.7万ドット(水平1366×垂直768×RGB) ●有効画面寸法:820W×461H×940Hmm ●輝度:500cd/m² ●応答速度:15ms ●視野角:上下左右170度(JEITA測定法によるコントラスト比10対1が確保できる角度) ●バックライト寿命:約60,000時間 ●入出力端子:LAN端子×2(汎用、LAN HDD専用)、HDMI入力×1、USB端子×1、i.LINK端子(IEEE1394、MPEG-TS信号)×2、D4入力端子×1(1系統)、ビデオ入力端子×4(4系統)、S2入力端子×2(2系統)ほか ●外形寸法(卓上スタンド含む):916W×716H×300Dmm、テレビ本体奥行き109mm ●質量(卓上スタンド含む):30.5kg ●消費電力:229W(リモコン待機時 0.5W) ●問い合わせ先:東芝家電ご相談センター TEL/0120-1048-86

 

CONTENTS
・東芝 薄型大画面液晶テレビ「新・beautiful “face”」誕生
・これがデジタル新頭脳「meta brain」のすべてだ
・世界初!HDDのLAN伝送が可能 ハイビジョンネットワークを実現
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