指出 実氏

アクオス史上最高画質を頂点にした
「AQUOS 4K」で夏商戦を鼓舞
シャープ(株)
デジタル情報家電事業本部
液晶デジタルシステム第1事業部
商品企画部 部長
指出 実氏
Sashide Minoru

世界初の「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載し、80V型の超大型サイズで圧倒的な存在感をアピールするAQUOS 4K NEXT≠発表したシャープ。プロモーションも精力的に取り組みを展開し、夏商戦の4Kテレビ市場を大いに盛り立ていく。指出実氏に意気込みを聞く。

 

次代を担う存在感を放つ
AQUOS 4K NEXT

── 期待の高まる4Kテレビ市場に、3ライン7モデルの新商品で臨まれます。その頂点に立つ『AQUOS 4K NEXT』LC-80XU30が、「VGP2015 SUMMER」で特別大賞を受賞されました。4Kを軸に据えたこれからの売り場づくりにおいても大きな期待を担う商品として位置付けられるのではないでしょうか。

指出全7モデルを群で一気に市場投入して、夏商戦に挑みます。プレミアムの「XU30」、ハイグレードの「US30」、スターンダードの「U30」の3ラインからなり、中でもXU30は“アクオス史上最高画質”を謳った特別なアクオスです。今後、そこで培われた技術をいかに展開していけるかが、アクオスの底力を上げていくためのテーマとなります。その意味からも、XU30が特別大賞を受賞できたことは大変うれしいですね。

── 春先はケーブルテレビのデジアナ変換終了の影響もあり、一時的に小型サイズが盛り上がりを見せましたが、現在のテレビ市場をどのようにご覧になりますか。

指出50V型以上の大型テレビの構成比は拡大基調にあります。テレビの使用年数は短縮傾向にあり、現在は約8年ですから、亀山第2工場を立ち上げた2006年から07年頃に購入されたアクオスが買い替えを迎えることになります。ブラウン管から液晶テレビへの買い替えは、メリットが大変わかりやすいものでしたが、4Kテレビへの買い替え提案は、4Kの魅力をどこまでしっかりと伝えることができるか。我々メーカーの真価が問われます。これから長期間にわたり使用されるものですから、納得のいく買い物をしていただかなくてはなりません。

液晶テレビ購入時に注目していただきたいポイントのひとつが視聴距離です。テレビを見る場所もテレビの前のソファだけでなく、食事をするダイニングテーブルや料理をされるキッチンへと広がっています。自ずと、40V型クラスでは満足できるサイズではなくなってきています。そこで選択肢に上るのが50V型を上回る大画面です。ベゼルも7、8年前には約4p程度だったものが、今では1pほどになり、大きいサイズでも圧迫感なしに導入することができます。こうした視聴環境の変化も見逃すことなく、4K大画面の流れを引き寄せていきたいと考えています。

── アクオスの商品企画においては、解像度にとことんこだわった商品づくりを進められてきました。

指出テレビでは、視聴者がまるで見ている映像のその場にいるかのように思える、本物により近い映像にすることが何よりも重要な要素であると考えています。 今回、4K液晶パネルに独自の4原色技術を用い、8Kの表示解像度を実現した新開発のパネルを搭載することができました。これが、世界初の「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載したLC-80XU30なのです。単なる4Kテレビではなく、次の時代を象徴するテレビとの想いを込めて、“AQUOS 4K NEXT”と命名しました。

連動プロモーションで
若年層の関心も喚起

指出 実氏── テレビの進化は画質にとどまりません。今回は話題を集める米Netflix社の「NETFLIX」にも対応されました。

指出YoutubeやNetflixなど、テレビがインターネットにつながることで、これからテレビの見方はどんどん変わっていきます。それも買い替えへの大きな動機づけとなるに違いありません。今回のプロモーションでは、きゃりーぱみゅぱみゅさんを起用して展開していきます。新製品「AQUOS 4K」計7モデルの市場導入に合わせて、「美は、細部に宿る。」をキーメッセージとして、テレビコマーシャルをはじめ、WEB、交通広告、デジタルサイネージ広告から店頭までを連動させたトータルプロモーションを展開します。これまでの4Kテレビの購入層は、比較的年齢層が高めでしたが、4Kテレビへの関心をより若い層へ向けてアピールしていく狙いも込めています。また、キャッシュバックキャンペーンも行い、テレビ市場を大いに盛り上げて参ります。

── 家電量販店においても、4Kテレビの売り場は拡大傾向にありますが、まだ、店舗ごとの売り場づくりへの温度差や販売実績の差も否定することはできません。これからさらなる大きなうねりを目指す上での店頭における展開をお聞かせください。

指出家電量販店でも売り場の一等地はスマートフォンが占め、テレビ売り場は奥へ、隅へと追いやられる傾向にあります。テレビ売り場まで来ていただけさえすれば、必ずや色々な発見があるはずです。足元の市況はまだ弱いものの、もっと勢いがあっても不思議ではありません。スマートフォンは個人で楽しむもの。これに対し、皆でシェアできるのがテレビの大画面・高画質の強みになります。このチャンスにしっかりと訴えていかなければなりません。救世主となる4Kテレビには、ブラウン管から薄型テレビへシフトした時を上回る、大きなインパクトが備えられていると確信しています。

シャープでは、「AQUOS 4K NEXT」LC-80XU30に対して大変高い評価をいただいておりますが、高画質化を実現した数々の技術は、一新されたメインチップとして、US30、U30の各ラインにも搭載されています。XU30に対する高い評価を、US30、U30へと広げ、より幅広いお客様の需要を喚起していきます。テレビは家電の王様とよく言われますが、テレビの前に座っているお客様こそが王様です。その王様にこれからもご満足いただき、常にその前に座っていただける魅力溢れるテレビをお届けして参ります。

◆PROFILE◆

指出 実氏 Sashide Minoru
1968年4月29日生まれ。群馬県出身。1991年 シャープ(株)入社。ブラウン管テレビの商品企画を経て、液晶テレビを担当。2012年より現職。

back