営業部長の販売戦略
今、最前線の店頭で展開すべきことは何か。
メーカー営業部長が発信する熱いメッセージを店頭へ!

伊藤研二氏

ヤマハエレクトロニクスマーケティング
営業統括担当部長
伊藤研二氏

今年度は音楽とのつながりを強調する「Powerd by Music」の考え方を事業フィロソフィとして推進するヤマハエレクトロニクスマーケティングでは、「薄型TVオーディオ」「デスクトップオーディオ」「AVコンポーネント」「HiFiコンポーネント」の「4本の柱」を商品の軸に据えた上、それぞれをどう楽しむかというコト提案を積極的に発信するべく意気込みを新たにする。

その筆頭にあげられるのは、薄型TVオーディオだ。「テレビは地デジ化の反動が予想以上に厳しいですが、かえって音に対する潜在需要は大きく、年末から来春に向けてさらに広がると見ています。特にシアターバーやシアターパッケージなど後付けシステムに重点を置いて、積極展開して参ります」と気合いを込める伊藤氏だ。

ここにあてる新製品群は、2chのパワードスピーカー「NX-50」、高性能YSPシステムをバースピーカーに搭載した「YSP-4300/3300」には、さらに新提案のワイヤレストランスミッターもプラスし、テレビの音に加えてアップルデバイスやPCなどのコンテンツも楽しめる強力な布陣となった。

11月以降の店頭展開にも力が入る。「ただ置いてあるだけでは、買っていただきたい気持ちはお客様に伝わりません。テレビコーナーで音まわりをじっくりと訴求できる機会を逃さず、聴ける環境づくりを徹底する戦術で、目標を設定し着実に実行します」。

意気込みはAVコンポーネントにも波及する。「AVENTAGEのセカンドジェネレーションとなるRX-A3020が、100台限定のチタンカラーを含めた3色展開で発進します。AirPlayやインターネットラジオ、アプリの操作などネットワークに関連したわかりやすい訴求でAVアンプの潜在需要を掘り起こし、買い替えを刺激していきます」。

マイクロコンポーネントシステムMCR-B142を始めとするデスクトップオーディオはBluetoothがキーとなる。「iPhone/iPodと連携させ、アプリを応用しての便利な使い方で新たなライフスタイルを提案します」。

HiFiコンポーネントでは、CDから音楽ファイルへと音楽ソースの変遷が進む市場変化にフィットした新製品、ネットワークプレーヤーとCDプレーヤーをあわせたCD-N500を提案。「ネットワークプレーヤーの単価が下がってご販売店で売りにくい存在になりつつある中、市場にプラスオンできる製品と自負しています。お客様にとっても、CDソフトの財産を生かしつつネットオーディオにチャレンジできる新たなメリットをもたらす存在になると考えています」。

新製品群の店頭投入を目前に控え、あらためて気を引き締める伊藤氏。「お客様の立場での商品価値の伝わる営業活動を、今後とも強化し、継続します。それにはご販売店様の協力が不可欠。体験コーナーづくりは大きな労力を要しますが、きちんとやり遂げ、お客様に喜んでいただければ次のビジネスにつながると確信します。AVもハイファイもすべて、基本に忠実に全力でやって参ります」。

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