音楽を楽しむための
CD再生プレーヤー選び

SACD、DVDオーディオと「ポストCD」の座を狙う高音質メディアが続いてテイクオフし、オーディオ界の話題となっている。しかし、いま現在、CDがメインの音楽ソフトであることに疑いの余地はない。20年の歴史の中で生まれた膨大な数のソフトは、音楽ファン、オーディオファンの貴重な財産であるはずだ。

ここで問題となるのは、その貴重な財産を再生するためのハードである。上記高音質メディア再生プレーヤーは、ご存じのとおりCDの再生にも対応している。いま音楽メディア再生機を購入しようとする場合、高音質メディアとのコンパチブルプレーヤーを選ぶべきなのか、それとも単機能CD再生プレーヤーを買うべきなのか。選択肢が増えることは歓迎すべきことだが、それはイコール購入時の悩みが増えることでもある。

本誌今号の特集は、その悩み解決の糸口を読者諸氏に提供するためのものである。

パート1はミッドプライスの単機能CDプレーヤー人気モデルの音質チェック。藤岡 誠氏によるシビアな試聴レポートから、現在の単機能CDプレーヤーの高い再生レベルを感じとっていただきたい。

パート2はSACDプレーヤーのCD再生能力チェック。定番となりつつあるものから最新鋭機まで、話題の4モデルが、どれだけのCD再生能力を持っているかを斎藤宏嗣氏が仔細にチェックする。SACD再生能力も併せてテストしている。

パート3はCD/SACD/DVDオーディオのディスクが再生可能なユニバーサル型プレーヤーをCDとSACDで試聴。2チャンネルソフト再生機としての実力を試している。

パート4は現在市場をにぎわしている人気DVDビデオプレーヤーを俎上に載せる。映像再生の能力については、本誌姉妹紙『AVレビュー』を参考にしていただくこととして、ここでは、CD音楽ソフトの再現性に絞ってテスト。現在使用しているCDプレーヤーの後釜としての実力を、DVDビデオプレーヤーが持っているのかどうかが、オーディオファンにとって最も興味のある項目と考えての企画である。テスターは林 正儀氏。

既存のCDをこれらのプレーヤー群がいかに再生できるか。その中から、必ず「いま選ぶべきCD再生プレーヤー」が見つかるはずである。

単機能CDプレーヤー9モデル

SACDプレーヤー4モデル

ユニバーサル型プレーヤー2モデル

DVDビデオプレーヤー8モデル