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VSX-515

PIONEER
VSX-515

¥50,000(税抜)

発売:2005年7月中旬
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「オートMCACC」搭載、「WMA9 Pro」対応の6.1ch AVアンプ

【SPEC】●最大出力:100W×6 ●音声入力端子:アナログ×2、光×2、同軸×2 ●音声出力端子:サブウーファー×1、RECOUT×1、スピーカー×1系統 ●映像入力端子:コンポジット×3、S×3、D4×2 ●映像出力端子:コンポジット×2、S×2、D4×1 ●コントロール端子:1 ●消費電力:300W ●外形寸法:420W×158H×402.5Dmm ●質量:9.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

お手頃価格ながら機能・性能とも抜かりなし

DVD ビデオが普及し、ホームシアターという言葉が一般化した現在、AV機器が映画などを楽しむために不可欠な要素となって自然に家庭に入り込んできているのは素晴らしいことだ。映像ソフトがVHSからレーザーディスクとなってAVファンが顕在するようになり、それが5.1ch音声を備えたDVDで拍車が掛かった。そしてそれを後押ししたのが、AV機器のコストパフォーマンスの高さである。

ステレオが主流の時代に考えもしなかったが、5.1ch分を当時の価格感覚で揃えると計算上はステレオ3セット分となるので、かなり高価となってしまう。しかし、このパイオニアの6.1chAVマルチチャンネルアンプの価格には唖然である。もちろん価格だけで比較するつもりはない。

各ch の最大出力100Wに不足はないし、FM/AMチューナー内蔵のいわゆるレシーバーとしての機能を有し、入出力系統もAVアンプとしての機能を発揮できる端子を揃えている。そして筐体もフルサイズで質量9.5kgと堂々たるもの。パネルデザインは水平に切り込みの入ったような力感溢れるもので、レイアウトは従来のアンプらしさを漂わせる。

さらに売りの部分は、テストトーンをマイクで感知して音場設定を自動で行う“オートMCACC”の搭載だ。そして最新DSPの搭載、デジタル回路の最短化技術投入、高音質パワーアンプなどのオリジナル最新技術が盛り込まれている。対応フォーマットも5.1chのPCコンテンツの拡大に対応した“WMA9Pro”、“ドルビープロロジックII”搭載など抜かりはない。

視聴した『MO 'BOP DVD Edition/渡辺香津美』ではライブらしい音場表現に、鮮明で繊細さも再現。話題の邦画『いま、会いにゆきます』での鼓童と結子の会話の微妙な変化も明確に表現し、情景描写も自然な雰囲気を伝えてくれた。 (麻野勉)

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