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PS7500

MARANTZ
PS7500

¥100,000(税抜)

発売:2004年12月
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自動音場補正、フロントバイアンプ機能など搭載

【SPEC】
●実用最大出力:170W×7(6Ω) ●入出力端子:光デジタル入力4/出力1、同軸デジタル入力3/出力1、7.1chアナログ入力1/出力1、2chアナログ入力9/出力4、ビデオ入力5/出力2、Sビデオ入力5/出力2、コンポーネント入力4、モニター出力(ビデオ/Sビデオ/コンポーネント)各1 ●消費電力:590W ●最大外形寸法:440W×184H×463Dmm ●質量:14.8kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

この価格帯でのお値打ち感は明らか

AVアンプが成熟期に入っている。フラットテレビが急速に普及するのに並行して、DVD関連機器やオーディオ機器までもスリム化の傾向を見せ、AVアンプもデジタルアンプ化の流れで、薄いボディのモデルも登場しつつある。しかし、AVアンプのスリム化の最大の障害は、入出力端子群をどう整理するかということだ。マニアックなAVファン以外はこの端子群を最大限活用しているわけではない。実際は使用状況をリサーチすれば割り切れる筈だが、消費者心理として商品比較する際のポイントの高さは無視し難い。ビギナーには機能を絞った機種の方が使い勝手がいいことを分からせるのは難しい。

さてマランツのPS7500は前モデルPS7400から進化を遂げたようだ。フロントパネル部のデザインが一新され、クオリティ・アップが一見して伝わってくる。シーリング・パネル内にカーソルを含むボタン類が収納され、本体でも殆どの操作が可能である。また本機を特徴付ける自動音場補正機能MRACが搭載され、附属マイクを接続すれば、リスニングポイントでのスピーカーのレベル、距離、サイズなどをテストトーンによって自動調整してくれる。

また音質面では、Pure Surround思想に基づき、内蔵する7ch分のパワーアンプを一列に並べ、等距離による電力供給やアースラインを構成している。これは単純ながらアンプ製作経験者なら理解できる最善の策である。さらに同社のオーディオアンプの思想を投入して強力な電源回路を構築したり、制御用マイコン専用の電源トランスを独立させたりと。デコーダーへの最新DSPの搭載にも注目。

オーケストラのスケール感、繊細な表現など、ピュアオーディオ用のアンプとしても十分な実力を感じさせ、音場表現の確かさ、量感、肉声感のある台詞など、この価格帯でのお値打ち感は明らかと言えよう。

(麻野勉)