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AVC-1850

DENON
AVC-1850

¥66,000(税抜)

発売:2001年7月中旬
このモデルは生産を完了しています
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バランスの良さが魅力のミドルクラスモデル

【SPEC】●定格出力(負荷8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.08%):80W×5 ●実用最大出力(6Ω、EIAJ):130W×5 ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+1dB、-3dB)(TONE DEFEAT ON時)  ●外形寸法:434W×171H×417Dmm ●質量:10.9kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

映画も音楽も常に安定した印象

DTS、ドルビー・デジタルからプロロジックII、AACまで対応した5chアンプである。全ch同一パワーのフルディスクリート。定格で各ch80W/8Ωの出力を備えている。

サラウンド・モードは7種類。2chを全chに拡張する5chステレオやバーチャル・サラウンドも備えている。また映画のセリフを明瞭に再現するシネマイコライザーも搭載する。

臨時の接続に便利な前面入力端子や光デジタル入出力端子、映像のD端子など装備も豊富。スピーカー出力にはバナナプラグ対応の大型端子を採用した。多機能なプリセットメモリー・リモコンも付属している。

2chは幾分小振りによくまとまった再現である。両エンドを適度にコントロールしながら、厚みのある落ち着いた音調に整えた印象だ。楽器のタッチや質感にも濁りがなく、常に安定した感触がある。

映画はさらに安定感が高く、バランスのいい再現になっている。セリフに厚みが乗り、声の質感を歪みなく描きながら細かな表情を持つ。室内での声や身辺音の反響、屋外での開放感など音場の響きを巧みに捉えた表現といえる。金属的な響きではないが効果音もきれいに描き分け、爆発などの轟音もきちんと分解する。ディテールへの目配りが行き届いた音質といっていい。空間も自然な広がりを見せ、映画らしい音場感を作り出している。


(text:井上千岳)