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Companion 3

BOSE
Companion 3

¥33,000(税抜)

発売:2004年10月1日
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価格は1セット

オーディオ銘機賞2005 ≪銀賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005 ≪ホームエンターテインメントPC関連製品部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】
<総合>●方式:アンプ内蔵スピーカーシステム ●定格出力:18W×2(中高音用)、60W×1(低音用) ●カラー:シルバー&ブラック ●付属品:モニター取付ブラケット  
<マイクロキューブ(防磁型)>●ユニット:50mmドライバー×1 ●外形寸法:65.3W×91H×61Dmm ●質量:215g(ケーブル込み)
<ベースモジュール(非防磁)>●ユニット:13cmウーファー×1 ●外形寸法:184W×217H×350Dmm ●質量:6.7kg(ケーブル込み)
<コントロールポッド>●外形寸法:φ62.5×28Hmm ●質量:200g(ケーブル込み)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

多様化するデジタルコンテンツがスタイリッシュに楽しめる

BOSEがつくるとマルチメディアスピーカーはこうなる。あっと驚く名刺サイズで登場したのがコンパニオン3だ。端的にいうと、近中距離の使用に適した2.1chスピーカーだが、その構成は胸のポケットにも収まってしまうキュートなスピーカー、マイクロキューブ2本に、ボトムをカバーする13センチ口径のベースモジュール、そしてタッチセンサーつきのコントールポッドの3パートからなるシステムだ。iPodや他のMP3対応携帯ミュージックプレーヤーやパソコンなどとの接続を想定している。

新開発のマイクロキューブは5センチのネオジウムユニットで、箱型スピーカーにはないユニークなフォルムも魅力だ。ウリは独自のTrueSpaceステレオ技術の採用によって、マイクロキューブの外側にもステレオイメージを広げるというもの。目の前でのニアフィールド再生はもちろんだが、3メートルほど離れたミドルフィールドエリアでも十分なサービスエリアを確保できるスグレものだ。またBOSE独自の各種テクノロジー、すなわち音響バランスを補正するPAP回路や大音量時のクリッピング感を防止するコンプレッション、さらに人の聴覚心理まで深く探求したルームアコースティック・コンペンセーター、アクティブEQなどをひとつのプロセッサーに統合。この小さなシステムに網羅されていることに感心する。

薄っぺらなマルチメディアスピーカーのサウンドを予想すると、肩透かしを食うだろう。朗々と実に鳴りっぷりがいい。豊かな低音域に支えられたボーカルやピアノ、ベース、エレクトリックギターなどのクッキリとしたヌケ出し、自然な響きようは本格派のオーディオシステムを彷彿とさせるものだ。マイクロキューブの中〜高域の豊かな再現力はみごとで、近くで聴けば細部がミニチュア細工のようにきれいに分解される。それでいて左右や奥行方向にも音のイメージがすっきりと拡大され、少しも聞き疲れがしないのだ。携帯プレーヤーやPCなどでのディスクトップ試聴にぴったりだろう。

ひとくちでいうとバランスのよいナチュラルなサウンド、歪み感のない初々しい響き。それがずっと下がったミドルフィールドエリアまで保たれるのだから、感心せざるをえない。定格18W×2、ベースモジュール用の60Wアンプによる駆動力も余裕たっぷりな感じであり、部屋中に上質なサウンドが響き渡った。手軽なデスクトップから家族団らんのコンサートやDVDミニシアターにも使える新しい価値基準のシステム。多様化するデジタルコンテンツを、お洒落な気分で楽しめるコンパニオン3に期待する。

(text:林 正儀)