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DSP-AZ2

YAMAHA
DSP-AZ2

¥180,000(税抜)

発売:2002年10月上旬
このモデルは生産を完了しています
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8chアンプを搭載し「シネマDSP」ならではの音場が体感できる

オーディオ銘機賞2003 ≪銅賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2003 ≪マルチチャンネルアンプ部門トップ賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2003 ≪銅賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2003 ≪マルチチャンネル音声対応機器(20万円未満)部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】●実用最大出力:180W×6(メインLR/センター/リアLR/リアセンター)、40W+40W(フロントLR)いずれも6Ω、1kHz、10% THD) ●入力端子:2CHアナログ音声11、6CHアナログ音声1、光デジタル5、同軸デジタル2、ビデオ6、S映像6、RCA色差2、D4端子2 ●出力端子:アナログ音声REC OUT 4、光デジタル2、ビデオ2、S映像2、モニターアウト(ビデオ)1、S映像1、RCA色差1、D4端子1 ●消費電力:430W ●外形寸法:435W×191H×453Dmm ●質量:22.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

8チャンネル+LFEの音場形成能力は上位機に迫る高水準

本機は価格帯を考えるとDSP-AX3200の後継機だが、内容は大きく進化している。DSP-AZ1の設計思想を受け継いでいるのでこの型番になったわけだ。

最大の特徴は8チャンネルパワーアンプを搭載していることだ。つまり、フロントとサラウンドの各3チャンネルの他に、フロントエフェクト用の2チャンネル分を用意して、ヤマハ独自の「シネマDSPの神髄」をこの価格帯で実現できるわけだ。音声デコーダーのYSS-938は承前だが、今回はDTS96/24にも対応するようになった。

ちなみに、ヘッドホンでも膨大な数の音場プログラムが楽しめる「サイレントシアター」はもちろん搭載している。あまり注目されないけれども、これはヤマハの独壇場といっていい効果がある。

パワーアンプの設計にしても、上位機譲りの「ハイカレントアンプ」の設計思想が貫かれている。全てICではなくディスクリート構成であり、大電流経路のロスを減らすために、極太の線材やジャンパー線、カスタム仕様の平滑コンデンサー、ツインクロスバー接点のスピーカー用リレーなど贅を尽くしている。

このような高級オーディオアンプとしての設計は、外部6チャンネル入力が6-4ダウンミックス可能になったことにうかがえる。

その音は高域端まで解像感と密度感があり、低域の応答性も格段に向上している。この価格帯のAVアンプで、これほど音像の立体造型能力が優秀なものは他に得難い。まさに高級オーディオアンプの水準であり、それによる8チャンネル+LFEの音場形成能力も上位機に迫る高水準だ。高密度の音場再生だからこそ高音質、というオーディオの王道へと導くヤマハの達観がうかがえる秀作だ。

(text:吉田伊織)