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DV8300

MARANTZ
DV8300

¥138,000(税抜)

発売:2002年5月下旬
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音、映像ともに行き届いたフルコンパチブルモデルの登場

【SPEC】
●再生可能ディスク:Super Audio CD、DVD Audio、DVD Video、Video CD、DVD-R/WR、CD-R/RW ●プログレッシブ:動き適応型補間方式、2-3プルダウン方式 ●映像D/Aコンバーター:108MHz/12bit ●映像出力:コンポーネント×1、D1/D2×1、S2映像×1、コンポジット×2 ●音声出力:アナログ(FRONT L/R×2、SL/SR/C/SW×1)、デジタル(光×1、同軸×1) ●外形寸法:440W×89H×307Dmm ●質量:6.1kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

画質調整機能が多彩、SACDマルチも高解像度

本機はCDからDVD、SACDまでに対応するフルコンパチ・モデルである。単なる利便性から一歩踏み込んで音質・画質でも本格的な追求を行なっている。

映像は最先端の108MHz12ビットのDAコンバーターを搭載。プログレッシブに対応し、2−3プルダウンと3次元動き適応のいずれかで処理を行なう。画質調整機能が多彩で、白レベル・黒レベルのほかガンマやクロマディレイなども独立して調整できる。DVD−RWディスクも原則的に再生可能。

しかし本機の眼目はやはり音質面にある。DAコンバーターはシーラスロジック社のCS4392を全チャンネルに使用。電源はオーディオ部とビデオ/デジタル部を独立させ、回路上からも構造上からも高周波ノイズによるオーディオ信号への影響を回避する。

画質は108MHzの特徴が生きた大変きめの細かい再現だ。それほど濃厚な乗り方ではないにしても淡白というほどあっさりしてはいない。注目の音質は切れがよくシャープ。特に低域の立ち上がりに鋭さがある。S/Nが高く、ディテールの分解能にも優れ、ふんわりと雰囲気で聴かせるタイプではない。マルチチャンネルでも解像力が高く、わかりやすい空間再現だ。SACDマルチのスピーカー設定も可能になった。

マランツらしい配慮に満ちた野心的な製品だ。音と画のいずれの点でも不満を感じさせない完成度の高さは、多くのユーザーに大きな説得力を持つはずだ。2ch派にもぜひ聴いてほしい。

(text:井上千岳)