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33WER

BOSE
33WER

¥24,900(税抜)

発売:2002年11月1日
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「55WER」の開発コンセプトを踏襲し小型化と高音質の維持を追求

価格は1本

オーディオ銘機賞2003 ≪銅賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2003 ≪小型スピーカーシステム部門トップ賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2003 ≪小型スピーカーシステム部門トップ賞≫受賞モデル

【SPEC】 ●ユニット構成:57mmウーファー×2、57mmトゥイーター×1 ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:30W×2(rms IEC268-5) ●防磁方式:キャンセリング・マグネット方式、シールド方式併用 ●外形寸法:85W×405H×100Dmm ●質量:2.6kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

55WERの反響から誕生したコンパクト機

55WERは流麗なデザインのみならず、スリムなスーパートールボーイと呼ばれる筐体サイズから想像できない朗々と響く低域をベースに、歯切れのよい中域、ブリリアントに輝く濃やかな高域、とオーディオマニアから一般ユーザーまで、広い層に支持される親しみやすいサウンドを創造する。スケールの大きい画期的な低域は、同社が長年培ってきたアコ一スティックな低域再生技術によるが、この技術はエンクロージャーの高さ(長さ)があってこそ成り立つ。

55WERに触れた大半の人は、上半部のトゥイーターを挟み込んだ2個のウーファーユニット部分、つまり、ハーフサイズのコンパクトシステムが実現できないか、とたずねることになる。そのようなモデルが登場すれば、55WERをメインチャンネルに据えた5.1サラウンドや5.0マルチチャンネル、また、コンパクトなステレオシステム、パソコン用高品位システムなど、用途は無限に広がるはず。このような多くの声に答えた二ューモデルが33WERであり、期待を遥かに上回る仕上がりとなった。

33WERのエンクロージャーのディメンションは、85W×405H×100mmと55WERの約1/2のサイズに絞られ、55WERとは異なる新鮮な美しさを演出している。ユニット構成は、キャンセリングマグネット方式とシールド方式兼用の防磁型の57mmトゥイーターを57mmウーファー2個が挟み込む構成で、その再生周波数帯域は75Hz〜20kHzとサイズからは考えられない広帯域性を実現している。インピーダンスは6Ω、許容入力は30W(rms IEC268-5)となかなかハイスペックである。高さ450mmというコンパクトなエンクロージャーから、量感のある低域を再生することは同社のアコースティック技術を駆使しても難度が高かったという。本機には、小型エンクロージャーに収納する新開発の全長20cmに及ぶS字型に幾重にも折り曲げたポート"Sレゾナンス・ガイド"を底部に装備した。さらに、高圧で出入りする空気のポートノイズを防ぐため綿密に計算されたフレア形状を採用している。57mmウーファー2本と57mmトゥイーター1本の合計3本は、55WERの場合と同様、絶妙のバランス設計で、均一な円錐状の広指向特性を実現している。

33WERの再生音を聴く前は、誰でも55WERのミニチュア版と考えよう。それは、全く間違いである。33WERの再生音はフレッシュで、一つの世界を創造しているといえるのである。55WERゆずりのスッキリとした伸びやかなレンジの広がりは共通しているが、両帯域端に軽いアクセントを置いたメリハリの効いたダイナミックな55WERに対して、スムーズで快いふくらみのあるチャーミングな33WERのパターン、と紹介できる。帯域内のきめ細やかな粒子感が、艶やかで美しい再生音の決め手となっている。2チャンネル再生では、左右のみならず奥行き方向にも音像定位・音場空間が広がり、クラシックなどのアコースティックソースでも本格的な描写が可能となる。

(text:斎藤宏嗣)