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DSW-3.1-M

DENON
DSW-3.1-M

¥22,000(税抜)

発売:2003年7月上旬
このモデルは生産を完了しています
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「ドルビーバーチャルスピーカー機能」を搭載、“ラビシア”シリーズのハイコンポ

【SPEC】 
<アンプ部(3.1chアンプ内蔵)>●実用最出力:センター:30W(8Ω、EIAJ)、サラウンド:30W+30W(8Ω、EIAJ)、スーパーウーハー:60W(PEAK) ●消費電力:72W
<スーパーウーハー部>●形式:1スピーカー、バスレフ型、防磁設計(EIAJ)、アンプ内蔵 ●ユニット:16cmコーン形×1 ●再生周波数帯域:30Hz〜200Hz ●外形寸法:210W×314H×380Dmm ●質量:10.2kg
3.1chハイパワーアンプ内蔵スーパーウーハー

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

高品位のバーチャルサラウンド再生

DVDプレーヤーの世帯普及率が登場5年を経て、25%のラインを越えて浸透度を高めており、DVDレコーダーの急速な人気の高まりと共に、真のディスク時代が到来したと言えそうだ。そして次のテーマは、DVDプレーヤーをテレビに繋いだだけの多くの人たちを、サラウンドの世界に引きずり込むことである。サラウンドシステムを家庭に導入する際の最大の障害は、スピーカーをリアにも置かなければならないこと、ケーブルを部屋の中に長々と引き回さねばならないことだ。この当然なことも、インテリア性がライフスタイルの重要な要素となってきた現在、これはかなり高いハードルと言えよう。フロントスピーカーだけでサラウンド音場を再現しようというバーチャル・サラウンドシステムは従来からあり、新鮮味は乏しいが“ドルビーバーチャルスピーカー機能”というのが気になるところ。そのドルビー研究所が開発した最新のサラウンドフォーマットを、世界初搭載というDVDチューナーアンプがADV-M71-Sだ。

通常のバーチャル方式と異なり、5.1chにデコードしたデータを基にバーチャル処理することでセパレーションを高め、定位感や移動感の滑らかさを実現させている。視聴した『ハリー・ポッターと秘密の部屋』Chap.8の暴れ柳の怒りの表現力、Chap.15の空中スポーツ“クィディッチ”のスピード感溢れる縦横無尽な動きもスムース。実体感の薄い従来のバーチャル・サラウンドとは次元の異なるエンターテインメント性を持つ。今回は同時発売の“ラピシア”シリーズから、超広帯域再生を実現した3ウェイ・3スピーカーのペア・システムSC-M31LTD-Mをフロントに使用。5.1chシステムへ拡張可能な3.1chパワーアンプ内蔵のサブウーファーDSW-3.1-Mにて試聴を行った。SC-M31LTD-Mのカバー帯域の広さや単体スピーカーとしての質感が、『綾戸智絵/To you』や『スティーリー・ダン/エブリシング・マスト・ゴー』など話題のCD作品のキレの良さを、明るくアピールしてくれた。ADV-M71-Sは幅210mm、高さ95mmとコンパクトながらアルミの質感が品格を漂わせる。トレイ部のミラーやボタンレイアウトは好みの別れそうなところ。DSPやA/D、D/Aコンバーターなどは上位機と同等のものが搭載され、DVDプログレッシブスキャン機能が高画質再生を可能にしている。色付けのない再現性の高い映像もデノンらしいもの。またドルビーヘッドホン機能搭載で、真夜中でもパーソナルシアターが楽しめるのは有難い。

(text:麻野 勉)