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LPX-500

YAMAHA
LPX-500

¥500,000(税抜)

発売:2002年8月下旬
このモデルは生産を完了しています
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液晶の限界に挑む

【SPEC】●解像度:HD-720p(1280×720 pixel) ●明るさ:800 ANSI lumens ●コントラスト比:800対1 ●騒音レベル:30dB ●対応信号:480i、576i、480p、576p、720p、1080i、1080p(RGB)、NTSC、PAL、SECAM、NTSC4.43、PAL60、PAL-M、PAL-N、SXGA、XGA、SVGA、VGA ●入出力端子:RCA×1、S端子×1、Dsub15ピン×1、RCA×4、DVI-D×1、D4×1、ミニジャック×1、Dsub9ピン×1 ●消費電力:240W ●外形寸法:409W×111H×281Dmm [125 (H) 脚部含む] ●質量:4.76kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

これぞまさしくフィルムライク

注目のLPX−500だが、インテリアに馴染むデザイン思想はそのままに、DPX−1をひとまわりコンパクトにしたような印象だ。さらにスリムに(高さ11センチ)、軽量に(4.8キロ)、チャームに仕上げている。私の興味は液晶パネルや光学系、さらに名シェフとでもいいたい、ヤマハ流画像イコライジングの妙をどう味わえるかという点にある。デジタル制御のDLPとは違い、透過式でアナログ階調をもつ液晶デバイスをどう料理するか、腕の振いどころといえよう。

心臓部の液晶はエプソン製だ。それも最新鋭といわれるHD対応720p(16:9)パネルをカスタムチューンしている。レンズ位置が正面からサイドに寄ったのは、3板の液晶パネル配置や光路の関係だろう。この光学ブロックではコントラスト向上に特に留意。明るさ700ANSIルーメン、600:1というハイコントラスト値をクリアしたのも刮目だが、もうひとつ嬉しいことがある。それは短焦点レンズの採用だ。今回は短焦点かつ高倍率ズームレンズの採用によって、「3.15メートルで100インチ投射」を可能としたのだ。

映像回路系も当代の液晶プロジェクターとして屈指といっていいだろう。特にこだわったのが色とガンマである。液晶では忠実でナチュラルな色再現が関門だが、ヤマハお得意のリニアカラーバランス技術で秀逸なホワイトバランスを獲得。さらにsRGB規格にもとづく色空間の再現にも配慮した。加えて2−3プルダウン検出のI/P変換にファロージャDCDi回路搭載などなど、シネマソースのハイファイ再生にも注力している。

(text:林正儀)