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DV6400

MARANTZ
DV6400

¥58,000(税抜)

発売:2003年12月
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マランツ流の音作りをこの価格帯でも実現した

【SPEC】
●再生可能ディスク:SACD、DVDオーディオ、DVDビデオ、オーディオCD、スーパービデオCD、ビデオCD、DVD-R、DVD-RWなど ●映像出力端子:D端子1、S2端子1、ビデオ1 ●音声出力端子:アナログ(フロントLR)2、アナログ(C/S/SR/SW)1、光デジタル1、同軸デジタル1 ●消費電力:13W ●最大外形寸法:440W×75H×211Dmm ●質量:2.2kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

他メーカーから目標にされそうなほどの完成度

これは5万円台にもかかわらずユニバーサルプレーヤー仕様になっているのが注目される。

DVDオーディオやSACDのようなマルチチャンネルオーディオでは、スピーカーの有り無しや距離の設定が必要だが、その機能をしっかり備えていることに注目。実用性については、操作性が良好ということも指摘しておきたい。DVDビデオでもリモコンのテンキーダイレクトでチャプターサーチ可能なのであり、本体でも十分に操作が可能になってい。ビデオ系やFLディスプレイを消すことができる「オーディオEXモード」もある。

映像はテストチャートからすこぶる明快な印象。54MHz/10bitの映像DACだが、輪郭の引き締め方に無理がなく、細密感もけっこう表現できている。明部のすきっとした伸びで描写力を補っているようだ。明色の透明度も心地いい。

CDのアナログ接続の音は、重量感よりも線画風のタッチで明快な印象。音像の3次元定位も良好。SACDではその傾向に加えて微小な情報の密度が実感できる。力強さも繊細さも表現の幅が広がるのは当然だろう。映画の音はダイナミックレンジが十分あり、低域に支えられた安定した帯域バランスなので、大型スピーカーでも堂々の響きが得られるだろう。台詞は語尾明瞭で体躯の響きも分かる。派手な効果音も十分力強い。

このように、マランツ流の洗練味のある音作りがこの価格帯でも実感できるのに感心する。画作りにしても、フィルムの訴求力に応える力強さと暗部の階調性、濃密な色表現を確保しているのだ。他のメーカーから目標にされそうなほどの完成度である。

(text:吉田伊織)