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MCX-1000

YAMAHA
MCX-1000 (MusicCAST)

\OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2003年10月下旬
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家庭のどこでも楽しめるワイヤレス音楽ライフ

【SPEC】●対応ディスク:CD、CD-ROM(MP3のみ)、AUDIO CD-R、AUDIO CD-RW ●HDD容量:80GB ●LANインターフェイス:Ethernet 10/100 Base-T ●無線インターフェイス:IEEE 802.11b ●出力レベル(1kHz 0dB):2±0.5Vrms ●周波数特性:5Hz 〜20kH、±0.5dB (EIAJ) ●外形寸法:435W×135.5H×434.5Dmm ●質量:11.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

「世界初の無線標準搭載・ホームミュージック・ネットワークシステム」である「ヤマハ・デジタルオーディオサーバー」に注目したい。

これはワイヤレスで音楽を家庭内に配信するホームサーバーであり、「ミュージックキャスト」という愛称が付けられている。サーバーのMCX-1000は80GBのハードディスクを装備していて、非圧縮のリニアPCMで約100時間、MP3で約1000時間も収録できる。またCDドライブからは「音楽CD1枚を約3分で」収録できるという。もちろん、その他の音声情報をアナログやデジタルの入力系からの収録ができるし、DVD-R/RWの録音も可能だ。これは線速度を管理することで高音質を得る独自技術「アドバンスド・オーディオマスター」記録に対応しているのが注目される。

これだけならば大容量のジュークボックスだが、最大5台の子機(クライアント)MCX-10Aと無線LANによるワイヤレスでリンクし、またイーサネットによる有線で2台を追加、本体と合わせて計8台の音楽ネットワークを構築できるのが魅力だ。双方向なのでMCX-10Aの方から個別に曲をリクエストすることができるのである。これらの技術には、ヤマハが展開している業務用通信ルーターの経験が生かされている。

特徴はそれだけではない。独自の実用的な機能にも注目したい。たとえば、アルバム名、曲名リストの自動表示機能は斬新だ。

これはGracenoteCDDBにより、CDのTOCに記された収録曲の各種時間情報と内蔵されたCDのリストを照合することで可能になったものだ。目下約35万タイトル分の情報があらかじめ内蔵されているという。また新しい情報については、インターネットから検索して表示できるという。ただしインターネット接続環境はユーザー側で用意する必要がある。またオンスクリーンキーボードや外部のPS/2キーボード(別売)により自分で情報を入力することもできる。

ちなみにグレースノートとは、インターネットを通じてボランティア方式でCDのデータベースを構築している会社だ。マイナーレーベルであってもお気に入りのCDを認知させたいというファンの心理を活用したものだ。

このデータベース機能はなかなか実用的である。それと、好みの曲を選択できるブックマーク機能やそれを自動演奏させるプレイリスト機能もあり、それらはGUI式の画面で操作できるようになっている。あるいは、新機能の追加がアップデートにより可能になっているのも現代風。またRS232C端子経由でヤマハのAVアンプを操作することも可能だ。

MCX-SP10による音質は、小型のデジタルアンプらしい快活な表情であり、繊細表現も結構な水準だ。使い勝手も良好。

(text:吉田伊織)