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AVC-3550

DENON
AVC-3550

¥138,000(税抜)

発売:2001年7月下旬
このモデルは生産を完了しています
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中堅AVアンプで音質高評価の定番機

【SPEC】
●実用最大出力:180W×7 ●定格出力:110W×7(6Ω) ●周波数特性:10Hz〜100kHz ●入力端子:アナログ音声(LR)×9、アナログ音声(7.1ch)×1、同軸デジタル音声×1、光デジタル音声×3、コンポジット映像×5、S映像×5、RCA色差×1、D色差×2 ●出力端子:アナログ音声(LR)×3、光デジタル音声×1、コンポジット映像×3、S映像×3、色差(RCA)×1、色差(D)×1 ●外形寸法:434W×171H×416Dmm ●質量:17.0kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

映像のリアリティを増す重厚感ある質感と距離感

中級機AVC−3500のリファインだが、DTS−ESに加えてプロロジックIIやAACも搭載した最先端の内容を持つ。大型トランスと並列ダイオードによる電源部も強化。電源ケーブルにも着脱式の極太タイプを採用し、フラグシップ機に迫る音質を獲得した。

スピーカー設定や入力設定などは項目ごとに選んで決定する。それほど深い階層構造ではないので、途中で迷子になるようなことはない。サブウーファーのクロスオーバーは3種類から選ぶことができる。2チャンネル再生では、分離がよくクリアな音調。ややソフトな傾向に寄せているが、決してふやけた感触ではない。レンジが広く、低域もしっかり押さえている。コーラスは声部のセパレーションがよく、ハーモニーもきれいに響く。きつくはないが彫りは深い。また室内楽も柔和で分解能に富み、低域の把握力も高い。
 
5チャンネル試聴では、解像力の高さが音の分離を確実なものにしている。映画『セブン』ではセリフも室内音も極めて緻密に描き出される。また例えばレストランの内部のざわめきなども、遠近のきちんとした再現が見事である。それぞれの音を正確に捉え、その情報を精密に再生しているという印象だ。低域の押さえ方も大変適確で、厚みのある落ち着いた再現性。あらゆる部分に安定感を示す信頼性の高い製品である。

(text:井上千岳)