製品情報

製品データベース

TOP > スピーカー・サブウーファー > スピーカーシステム

YAMAHA
PDX-B11

¥OPEN(予想実売価格16,000円前後)

発売:2012年11月
AMAZONで検索

Bluetooth対応/八角形デザインの2ウェイ・ポータブルスピーカー

【SPEC】●連続使用時間:最大音量で約8時間 ●音声入力:ステレオミニ×1 ●外形寸法:210W×237H×240Dmm ●質量:1.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

アウトドアやストリートを想定したBluetooth対応のパワードスピーカー「PDX-B11」。あえてのモノラル仕様を筆頭に個性的な仕上がりだ。

まず印象的なのは八角形のフロントグリル。ブラック以外のカラバリでは、ブラックのフロントグリルとグレー、オレンジ、ブルーのそれぞれとの対比で印象を強めている。また写真で見るとあまり大きくは見えないのだが、実物は大玉メロンもしくは小玉スイカほどの大きさがあり、それもあってなかなかの迫力だ。

それでいて重量は重くはない。約1.5kgあるのだが、キャリングハンドルのおかげもあって、楽に動かせる。なお本機は電池駆動も可能で、その際は単3電池6本で約8時間の利用が可能だ。

プレーヤーとの接続方法は主にBluetooth。対応プロファイルはA2DPで、コーデックはSBC/AACをサポートする。iPhoneなどAAC対応のプレーヤーとの組み合わせではより高音質な伝送が可能だが、本機は後述のように音も個性的なので、細かいことは気にせずにAAC非対応プレーヤーとの組み合わせでも存分に楽しめる。

なお一度ペアリングしたプレーヤーの情報は本体に記憶され、電源オンオフのたびにペアリングを繰り返す必要はない。

スピーカーとしてのユニット構成は、10cmウーファーと3.5cmツイーターの2ウェイモノラルで、メーカー曰く「カタマリ感のある迫力サウンド」が特長とのことだ。

実際、その売り文句に偽りはない。モノラルなおかげか、リスナーの前に音場を展開するのではなく、リスナーめがけて直で音をぶつけてくる感触。音色もボーカルの声のざらつきやシンバルのバシャーンと派手な炸裂感など、実に好ましい意味で荒っぽくてダイナミックだ。

そして特にベースは野太く、ゴリゴリと攻撃的で、ラウド。室内などの広くない空間では低音がもこもこと響きすぎる場面もある。しかし本来想定されている屋外においては、室内のように低音がこもって響くことはないので、低音の充実はよりよい形で発揮される仕様となっている。

振り切って個性的な製品だが、ハマる人にはぴたっとハマるはず。そんなスピーカーだ。

(text:高橋敦)

関連サイト