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YAMAHA
MCR-B142

¥OPEN(予想実売価格40,000円前後)

発売:2012年11月
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スマホ用アプリ対応/Bluetooth機能搭載ドックコンポ

【SPEC】 <レシーバー部>●出力:15W+15W (6Ω 1kHz、10%THD) ●対応ディスク:CD、音楽用CD-R/RW(CD-DA、MP3、WMA) ●音声入力端子:USB/iPodドック/3.5mmステレオミニ ●無線通信方式:Bluetooth Ver 2.1+EDR ●対応プロファイル:A2DP/AVRCP ●対応コーデック:SBC/AAC ●対応コンテンツ保護:SCMS-T方式 ●周波数帯域:2.4GHz ●最大通信距離:10m(障害物のない見通し距離)●USB再生フォーマット:MP3/WMA ●音声出力端子:3.5mmステレオミニ ●外形寸法:180W×127H×273Dmm ●質量:2.7kg
<スピーカー部>●型式:フルレンジ・バスレフ型 ●スピーカーユニット:11cmコーン型 ●再生周波数帯域:50Hz〜20kHz(-10dB) ●入力端子:プッシュ型 ●外形寸法:129W×126H×251Dmm ●質量:1.7kg(1台)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

2009年秋発売のマイクロコンポ「MCR-040」のコンセプトを受け継ぎつつ、機能をさらに強化した新モデル。CDコンポとしてのベーシックな機能のほか、iPodデジタル接続ドックやUSBメモリー再生に対応。そして今回新たにBluetooth機能にも対応した。

レシーバーとスピーカーは別体だが一体感のあるデザインで、寄せて設置すればシンプルな佇まい。また本機はMCR-040と比べて高さが僅かに増した代わりに奥行は短縮。設置性が向上している。

ルックス面ではカラバリもポイント。全10色のいずれも、ポップさとシックさのバランスが良く、部屋の適度なアクセントになってくれるだろう。

注目のBluetooth機能だが、プロファイルはオーディオ伝送を受け持つA2DPとリモコン機能を実現するAVRCPに対応する。コーデックはSBCに加えてより高音質なAACにも対応。同じくAAC対応のiPhone等との組み合わせで実力を発揮する。

iOS向け操作アプリ「DTA Controller」も要注目。本機との連携はBluetoothで行われるため無線LANは不要なので、より手軽に利用できるのもポイントだ。イコライザーとインテリアラームの設定はこのアプリから行う方が特にぐっと使いやすい。Android版は2013年春登場予定だ。

音質は無理を感じさせず実に自然で聴きやすく、それでいて細かなところも抜かりない。低音は引き締めすぎずに適度に緩めて、例えばベースはほどよく膨らむ。ドラムスの太さや音場全体の厚みも確保し、全体のバランスはよい感じに低重心だ。中音域のギターも低音の充実を受けて厚みがある。

高音側では、ハイハットシンバルの金属の手触り感など、細かな描き込みも十分。女性ボーカルのサ行の鋭さや声色のささくれ感も丸めすぎずに引き出し、肉声感を強めている。こちらも手触り感が生きている。

なおドック接続に比べて、Bluetooth接続は音の抜けや厚みが少し落ちる。しかし圧縮音源補間機能「ミュージックエンハンサー」の効果もあってか大きくは崩れず、十分に楽しめる音質だ。

デザイン性、設置性、機能性、音質を兼ね備えるパーソナルオーディオシステムとしての完成度をより高めた新モデルである。

(text:高橋敦)

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