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NS-8HX

YAMAHA
NS-8HX

¥85,000(税抜)

発売:2001年12月1日
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空間を効果的にコントロールするHXシリーズ上位機システム

価格は1本

【SPEC】 ●型式:3ウェイ・バスレフ防磁型 ●ユニット:20cmコーン型ウーファー×2、13cmコーン型ミッドレンジ、3cmアルミドーム型トゥイーター ●再生周波数帯域:35Hz〜50kHz(-10dB) ●入力インピーダンス:6Ω ●許容入力:140W●最大入力:400W ●出力音圧レベル:92dB/2.83V, 1m●クロスオーバー周波数:600Hz/4kHz ●外形寸法:364W×1102H×397Dmm ●質量:32.5kg ●付属品:スピーカコード(4m)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ここまで立体感のある音は滅多に聴けるものではない

音場のリアリティにこだわるヤマハが、指向性を制御するウェーブガイド技術を応用した、新しいHXシリーズを誕生させた。

ウェーブガイドとは、指向性や波面形状を制御する技術や装置のこと。簡単に言えば、音波を特定の方向に誘導する役割を持っている。この技術を利用すると、指向性をある特定の範囲に制御できるので、スピーカーから輻射した音が、壁や床などで不必要に反射するのを防ぐことが可能になる。その結果、音場再現の精度が上がり、立体感、臨場感が向上する効果が期待できるのだ。

トップモデルNS−8HXでステレオ再生を楽しむ。このモデルは20cmウーファーを2つ搭載したダブルウーファー構成のトールボーイ型で、姉妹モデルのNS−6HX同様、アルミダイキャスト製のスタンドが付属する。CDのボーカルは柔らかめの音色が美しく、高音域は伸びやかで潤いがある。キャビネットにゆとりのあるダブルウーファー構成だけに、オルガンやオーケストラの低音域は響きがたっぷりと分厚く、厚み、エネルギー感にはまったく不満を感じない。

NS−8HXを中心に組み上げたサラウンド試聴では、実に映画らしい厚みと広がりのあるサウンドを聴くことができて、大いに感心した。『U−571』では、爆雷の爆発音など、低域主体の音にも、はっきりと方向があることがわかる。前後の動きもそうだが、水面から落下してくる爆雷の上下方向の移動感、距離感をリアルに聴き取ることができるのには驚いた。この作品は音作りが緻密で、再生システムの表現力を見極めるにはうってつけなのだが、ここまで立体感のあるサラウンド音響は、そう滅多に聴けるものではない。

(text:山之内正)