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EX-A200

VICTOR
EX-A200

¥OPEN(直販サイト価格169,800円)

発売:2011年11月上旬
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「EX-A150」をベースに高音質化を図ったウッドコーンオーディオシステム

【SPEC】<スピーカー>●形式:2ウェイバスレフ型 ●スピーカーユニット:2cmウッドドームトゥイーター、11cmウッドコーンウーファー
<アンプ>●実用最大出力:<4ch>トゥイーター 30W+ 30W、ウーファー 40W+ 40W(4Ω/10kHz/THD10%) <2ch>40W+ 40W(4Ω/1kHz/THD10%) ●クロスオーバー周波数:5.6kHz ●入出力端子:アナログ入力×2、アナログ(フロントミニ)入力×1、光デジタル入力×2、アナログ出力×1、ヘッドホン出力×1、サブウーファー×1、専用iPodドック端子×1、シンクロ端子×2
<プレーヤー>●入出力端子:アナログ出力×1、光デジタル出力×2、HDMI出力×1、コンポジット出力×1、シンクロ端子×2、USB端子×1 ●再生可能メディア:DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、スーパービデオCD、音楽CD、DVD-R/-RW ●再生可能ファイル:MP3、WMA、WAV(リニアPCM)、JPEG ●録音フォーマット:MP3 128kbps (CD→USB録音のみ)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

プレミアムモデルA250のエッセンスを踏襲したサウンド
ビクター“ウッドコーン”シリーズほど、長く着実な進化を続けているスピーカーもないだろう。2Wayモデルでは、2009年に発売された「EX-A150」で初めてバイアンプ駆動を導入。その鮮烈なサウンドに驚かされたが、A150をベースにさらなる改良、チューニングを施した上位モデルが、このA200シリーズだ。プレミアムモデルのA250とあわせ、上位機種はこの3ラインナップで展開される。

特にスピーカーとアンプ部が強化された点がポイントだ。見た目ではわからない主な進化を紹介しよう。やはりウッド材でのチューニングが目玉で、まず11cmウーファーおよびトゥイーターのマグネット背面に装着する8角形の木材を、チェリーから響きのよいメイプル材に変更。メイプルチップの吸音材についても入念な再チューンが施された。

もうひとつがスプルース縦目響き棒の採用だ。トゥイーターの上隅にあり、そこがこれまでのチェリーから変更されている。さらに細かな点だが、エッジ材料の改良やOFCのスピーカーケーブルについても太めの14番線となった。

一方アンプ部でも回路パーツやK2回路のパラメーターの見直しなど、隅々までキメ細かい。またプレーヤーも合わせて、一層の振動対策が施され、インシュレーターは3点支持の真鍮削り出しパーツを採用した。

4chダイレクドライブのもつみずみずしさや力強さはA150でも体験ずみだが、A200は一層濁り感がなく透明度が高い。かつひとまわり音場の広い、ゆったりとしたスケールの大きさを実感させる。

佐渡裕/ベルリンフィルのライブは中〜低音域が厚みを増してぐっと充実する。ソリッド感のあるコントバスやブラスのエネルギッシュなところは、14.5センチのユニットをもつ上位のA250を彷彿とさせる。ショスタコーヴィッチの複雑なスコアが、鮮明に分離されて漂う感覚にも驚きだ。上に向かってふわっと立ち昇る音場の高さや広がりも聴き所である。これはスプルースの響き棒の効果だろうか。幸田浩子のアリアなどもより上質で香りが良く、ここだけで聴ける音場感である。磨き抜かれた美声、コロラトゥーラの輝やきが素晴らしい。

ジャズは久々に「ヘリゲ・リエン・トリオ」を聴いたが、ドラムのアタックがタフで濃厚だ。ベースの躍動もビックリするほどのパワー感を感じさせる。輪郭が鮮明で、くっきりとした音のラインを持つ。ウッドコーンらしいキレの良い立ち上がりと豊かな質感表現を楽しませてくれる。寺村容子トリオは独特の美音でコクと流麗さが聴かせどころ。ピアノの繊細なタッチをムーディッシュに、かつ陰影深く堪能させた。ロック&ポップスはビシビシとくるビート感が気持ちよく表現幅が広い。演奏の内面までもひきだす魅力のスピーカーだ。