製品情報
TOP > ホームシアターシステム > フロントサラウンドシステム
VICTOR
TH-BC3
￥OPEN（予想実売価格36,000円前後）
発売：2011年3月中旬
“SRS StudioSound HD”サウンド技術を搭載し、本体にiPhone/iPodが接続できるドックを内蔵したサウンドバー
【SPEC】●実用最大出力：60W ●スピーカー形式：2ウェイ6スピーカー バスレフ方式（非防磁） ●周波数帯域：82Hz〜25kHz ●入力端子：アナログ×1、デジタル（光1、同軸1）、サブウーファー出力、コンポジット映像出力、HDMI（入力2、出力1） ●消費電力：33W（動作時） ●外形寸法：900W×98H×107Dmm ●質量：3.4kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
iPhone/iPodの音もリッチに楽しめる“サウンドバー”
テレビの前に設置するバータイプのサラウンドスピーカー。横幅は42V型テレビとおおよそ同じ90cm。そこに低音域用の2基を含む全6基のスピーカーを搭載し、出力60Wのアンプで駆動する。
設置性の面では、テレビのスタンドをまたいで本機を設置できるスタンドを付属したことがポイント。テレビのリモコン受光部を本機が隠してしまう場合に備えて、リモコン信号転送ケーブルも付属する。壁掛け設置にも対応。
接続端子は光デジタルに加えて、HDMIを入力2基、出力1基を用意。テレビの音声を受け取るARC、電源連動などを行うCECといった便利な機能に対応している。そして前面中央にはプッシュ式で出し入れできるiPodドックを内蔵。映画のみならず音楽も本機で楽しめるわけだ。
なおシリーズには、iPodドックとHDMI端子の有無が異なる、TH-BC1とTH-BC2も用意されている。
フロントサラウンド機能「SRS StudioSound HD」の効果は確かだ。機能をオンにすると音場が一気に左右と奥に広がり、音の厚みも増す。つまりより映画館的な音場と音の感触を得られるのだ。「ブラック・スワン」からバレエのレッスンホールの場面では、その効果によってピアノが一歩奥に下がり、そこからより大きく広がることで、ホールの広さが表現される。
また緊迫した台詞のやり取りも声の勢いや圧力、息遣いまでの描き込みによって、テレビの内蔵スピーカーで聴くそれとは別物だ。映画に限らずニュースやバラエティを見る際にも、聞き取りやすさを実感できる。
iPodでの音楽再生でも、SRS StudioSound HDを利用すると音場は大きく広がる。ただし音調も定位もややデフォルメされた描写にはなるので、好みで使い分けると良いだろう。
本機1台を導入すれば映画も音楽もよりリッチに楽しめるようになる、スマートなシステムである。
（text：高橋敦）
